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切手に見る紙のお話(45)「紙の歳時記 夏【2-3】傘」

紙の歳時記 夏【2-3】傘」切手に見る紙のお話(45)「紙の歳時記 夏【2-3】傘」_b0089323_220725.jpg切手に見る紙のお話(45)「紙の歳時記 夏【2-3】傘」_b0089323_954719.jpg 渡辺勝二郎さんが「百万塔」81号で「紙よもやま話 傘」の中で和傘と紙の関係を以下のように記している。
《雨傘用の紙はコウゾ100%の手漉紙が最良であり、寒漉がよいという。昔から美濃紙、森下紙、国柄紙、若狭紙、宇田紙、高野紙、西の内紙、七尾紙、筑後紙、土佐紙などが使われた。機械抄和紙も使われる。日傘用の紙は、典具帖や機械抄和紙を用いる。傘紙に必要な性質は①紙の厚さが平均していること②タテ、ヨコの強さが平均していて大きな差がないこと③染色したとき着色のよいこと④光沢のあること、などがあげられる。》
 用いられている紙の種類が多く記載されているが、和傘の需要減により生産者の廃業などで減少し、現今では一部の紙種類に限定されていると思われる。

左*2016.2.26発行 浮世絵シリーズ第4集
         《鳥居清長「大阪新町西槌屋琴鶴太夫 りきのふじの」》
右*2012.10.19 国際文通週間《伊藤深水「吹雪」》

 参考資料:紙の博物館編集「百万塔」81号「紙よもやま話① 傘」渡辺勝二郎
by god-door70 | 2016-04-28 10:18 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)
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