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切手に見る紙のお話(69)「世界の名著【4】種の起源」

「世界の名著【4】種の起源」
切手に見る紙のお話(69)「世界の名著【4】種の起源」_b0089323_20173396.jpg 池上彰著「世界を変えた10冊の本」にある「コーラン」「聖書」「資本論」を選んできた。最後にダーウィンの「種の起源」を選んで次のステップに進むことにした。
切手に見る紙のお話(69)「世界の名著【4】種の起源」_b0089323_20303018.jpg 「種の起源」は、チャールズ・ダーウィンにより1859年(安政6年)に出版された進化論についての著作である。 正式な書名は「自然淘汰による種の起原,すなわち生存闘争において有利である種族が保存されることについて」。彼は自然選択によって、生物は常に環境に適応するように変化し、種が分岐して多様な種が生じる。この過程を生存競争、適者生存などによって説明した。ダーウィンは進化の概念を多くの観察例や実験による傍証などの実証的成果によって、進化論を仮説の段階から理論にまで高めたのである。
切手に見る紙のお話(69)「世界の名著【4】種の起源」_b0089323_22571648.jpg切手に見る紙のお話(69)「世界の名著【4】種の起源」_b0089323_2331141.jpg ダーウィンは、イギリス海軍の測量船ビーグル号の世界一周航海に参加し、途中立ち寄ったガラパゴス諸島(エクアドル)で、ゾウガメの甲羅の形が島ごとに異なることなどを発見し、進化論の着想を得た。 本書によってダーウィンは、進化は下等なものから高等なものへといった直線的な変化ではなく、共通の祖先から系統が枝分かれして多様な生物を生む歴史であるとの考えを示し、さまざまな証拠をあげて進化が事実であることを論証した。しかし、キリスト教が社会全体に絶対的な影響を持ち、生物は神が創造したと信じられていた時代のヨーロッパにあって、「自然淘汰」による進化が多様な種を生んだとする学説は、宗教的、哲学的論争も引き起こした。ダーウィンの進化論は広く社会思想にまで大きな影響を与え、本書は世界の主な言語に翻訳されて読まれ続けている。
 ガラパゴス諸島は、大小19の島と周辺の岩礁からなる火山群島で、1978年に世界遺産(自然遺産)に登録されている。“ガラパゴス”は、スペイン語で“ゾウガメ”を意味し、ゾウガメをはじめとする生物たちの独自の生態系が大きな自然遺産。
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web 「種の起源コトバンク」「Wikipedia《種の起源》《ガラバゴス島》」
by god-door70 | 2016-07-18 11:29 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)
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