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取り壊し計画のある「中央線JR国立駅舎」

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b0089323_1613136.jpg 2006.8.1 中央線JR国立駅舎の取り壊しが計画されているとの新聞報道を読んで、6年間通学した懐かしい駅舎を記録に残しておこうと出掛けた。
 当時の駅前はロータリーだけで店もまばらで閑散としていたが、その変わり様には驚かされる。とは言っても、授業に遅刻しそうで駅の改札を走り抜けた50年前の話だが・・。
 国立駅は大正15年の竣工。大正12年の原宿駅舎に次ぐ、現存する2番目に古い木造駅舎で、三角屋根の個性的なデザインは、その後、多くの駅のデザインの手本となったそうだ。建物の構造の一部に、八幡製鉄所(現新日鉄)をはじめ、イギリスドイツ、ベルギーなどでつくられた古レールが使われていて、当時の鉄道建築方式の貴重な史料となっていることもあり、駅舎保存運動が起こっている。高層マンション高さ制限訴訟で知られる国立市だが、駅舎保存問題も開発行為との戦いとなっている。
 いずれにしても、古い貴重な建物が壊されていくのは残念なことだ。
by god-door70 | 2006-07-31 16:07 | Comments(5)

切手に見る紙のお話(6) 紙がない時代の書写材料(5-終)

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紙がない時代の書写材料(5-終)
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[その他の書写材料]
 東アジアでは、竹は大切に育てられた植物のひとつである。これを割れば細い短冊状の板(竹簡)(左・図1)となり、幅は細いが1行程度の字を書くことが可能である。ひもを通して綴じれば1冊の手帳ができるので、書写材料として用いられることとなった。b0089323_21531754.jpg
 木製のものは木簡と呼ばれた。木簡は板の表面を平らに削れば簡単に作れ,竹の少ない地方で重宝がられた書写材料であった。しかし、竹簡・木簡は1枚に書ける行数が少なく、重く嵩張る欠点があった。そこで、紙以前の書写材料としては最良とされたのが絹である。絵や図を描ける幅広があり、にじみが少なく、細字も書くことができた。ただ、高価であることが最大の欠点で、一般民衆には広く普及しなかった。b0089323_2155754.jpg
 そのほか、インド、セイロン、ビルマなどではヤシ科のシュロの葉(右・図2)、タイではタリポットヤシの葉、メキシコではイチジクの木の樹皮というように木の葉や樹皮が書写材料として使われたところも多かった。
 ニュジーランドでこの国最高峰クック山の氷河を見に行った時に、ガイドが登山途中で裏が白い葉を取って、「先住民であるマリオ族が紙の代わりに使っていた葉」と説明していた。樹の名前をたずねたら、翌朝「Senecio rufiglanndulous var rufiglomdlous」なるメモをくれたが、不勉強でまだ調べていない。学名なのかチンプンカンプン。どなたか教えて!

(図1) 竹簡(中国・1996年)
(図2) ヤシ科のシュロの葉(ラオス・2003年)
by god-door70 | 2006-07-30 22:04 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

久保修「紙のジャポニスム」展を観る

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 2006.7.30 新宿伊勢丹アートギャラリーで開かれている個展【久保修「紙のジャポニスム」】を観て、「切り絵」の世界を楽しんだ。
 一枚の紙に枠を残しながら仕上げる切り絵でも平面的に見えたり、描いたものが飛び出してくるようにも感じたりする。花と風景を題材にした切り絵のほかに、道具の実物展示もあり興味深かった。
b0089323_192467.jpg 展示品のなかに、氏がデザインした切手「ふるさと切手東京版・隅田川花火」(右)と「同じく東京版・朝顔」(1999.7.1)や年賀葉書(2005・出初式/2006・獅子舞)があった。
 全く知らなかったので、偶然の発見に驚いた。何でも機会を持てば、何かにぶつかる。
by god-door70 | 2006-07-30 18:59 | 切り絵(作品展、教室関連) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(5) 紙がない時代の書写材料(4)

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紙がない時代の書写材料(4)
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[亀甲獣骨]
 中国の殷時代(紀元前18~12世紀ごろ)に亀甲や牛甲骨に文字を彫って記録した文が、1899年に河南省安陽市北西郊外で発見された。b0089323_10511951.jpg
中国で最も古い文字で甲骨文(右・図1)と呼ばれている。b0089323_1051314.jpg
 亀甲(左・図2)や獣骨は書写材料として広範に使用されたのでなく、主として占い師達のための素材であったが、占い内容と結果を鋭い刃先で彫り込み記録したという意味では書写材料の一つであった。占いの方法は、亀甲や獣骨の裏側に小さな丸いくぼみをつくり、その部分に焼けた木片を押しつけて、割れ目を生じさせる。その割れ目の形状で吉凶を占った。
 紀元前の古き時代に、何を占ったのだろうか。天気、獲物、敵の来襲、収穫、方角などが想像されるが、意外と男女の相性占いだったりして。

(図1)亀甲と申骨文字。(台湾・1979年)
(図2)亀甲(中国・1996年)
by god-door70 | 2006-07-28 10:54 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(2)

遅ればせのサッカー談義

 2006.7.27 遅ればせのサッカー談義。ワールドカップが終わったが、フランスの選手の暴力事件でサッカー界にとっては苦しい展開が続いていた。ようやく罰金と社会奉仕で決着した。開催期間中は、新聞も数面を使って報道し、世界杯の争奪戦に世界中が燃えていた。そのお陰で、サッカーの名称の由来など興味深い記事も散見された。b0089323_10292676.jpg
 その中の一つは、「地球は洋の東西南北を問わずにサッカーで燃えている。だがそのうち何割の者が、サッカーという言葉が、蹴球の規則を統一した協会(アソシエーション)の略語(*)であることを知らないのはよいとしても、戦場で敵兵の頭蓋骨を蹴ることからその遊びが始まったことを知っているだろうか」(秀明大学学頭、評論家・西部 邁)である。
 球状のもの(ボール)を足で扱う競技(フットボール)は、古くは中国で、兵士の訓練や一般市民の遊びとして広く行われていたのだから、後半部分がもし真実とすれば「兵士の訓練」の際に敵兵の頭蓋骨を蹴ったのだろうか。あまり信じたくない話だ。
 もう一つは、「中世のサッカーは、町の若者の即興的な喧嘩で、初めはルールなど一切なかった。まさに暴徒による乱闘だったのでエドワード二世は禁止令を出している。やがて手を使わせると殴り合いになるから、足と頭だけ使うことを許すルールができたのだろう。暴れるサポーターはその発生の名残を留めている」(小説家・曽野綾子)、「サッカー会場で暴れまくるフーリガンの蛮行がその遊びの歴史にも関係している」(前掲・西部 邁)である。
 ラグビー党の私にとっては、試合そのものにはあまり関心がなかったが、サッカーのWC(便所ではなく世界杯)に関する新聞報道のお陰で、「サッカーの名称の由来」、「選手でなくサポーターが喧嘩する歴史的背景」、「フランスが人種混合野チーム(移民問題)」、「人種差別」、「社会奉仕付き罰則」など興味深い今回のWCであった。

(*)正式名称は、「アソシエーションフットボールassociation football」で、サッカーの語源は、associationのsocにcを重ねerをつけ、soccerとなったとのこと
by god-door70 | 2006-07-27 10:32 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(2)

切手に見る紙のお話(4) 紙がない時代の書写材料(3)

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紙がない時代の書写材料(3)
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[パーチメント(羊皮紙など)]
 紀元前1500年頃になると、羊、山羊、子牛などの動物の皮を素材としたパーチメントが、書写材料として出現する。パーチメントは折り曲げに強く、虫に喰われることが少なく、保存性にも優れていたので、 冊子本にも適していた。紙が出現するまでの間、パピルスに代b0089323_2163526.jpgわる書写材料として広く使われるようになる。
 動物の皮の供給が容易でなければ書写材料の素材として適さないところだが、羊は旧約聖書では神が人間に食べることが許した動物であった。雄の子羊は重宝がられずに間引かれ、食料用に殺され、その羊皮がパーチメントに利用された。しかし、パピルスと比べれば、高価なものであった。

(図)パーチメントは貴重であったため、主として王侯貴族たちによって書や冊子本などに用いられた(エジプト・1966年)
by god-door70 | 2006-07-25 21:11 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

調布市花火大会

b0089323_20413038.jpg2006.7.23 朝から雨の心配をしていたが、開催されるとのことで雨具用意して出掛けた。調布市花火大会見物は、今回で3回目になる。
 一瞬に消える花火も打ち上げ数1万発となると壮観である。打ち上げ場所に近いので、大スターマインが炸裂する時は、頭上から花火が落ちてくる感じ。フィナーレの尺玉100連発が、この花火大会の売り、地響きが腹に伝わってくる。多摩川河川敷に並べられたテーブル席で夕涼みながらの花火は格別だ。
 残念ながら今年は小雨が時折落ちたが、70分間1万発を充分に楽めた。 
 花火の写真を撮るのはなかなか難しい。花火をきれいに撮影するには、何か特別の方法がありそうだ。
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by god-door70 | 2006-07-23 20:40 | Comments(2)

切手に見る紙のお話(3) 紙がない時代の書写材料(2)

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紙がない時代の書写材料(2)
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b0089323_2232569.jpg[パピルス]
 紀元前2000年前頃、多年生の草木「パピルス草」(図1)から作られたパピルスが、書写材料として軽くて、保管しやすく、持ち運びも容易ということで古代エジプト人によって用いられることになる。
 パピルスにするには、まずパピルス草の外皮を剥ぎ取り、芯の白いスポンジ状の繊維質を細長い薄片に裂いて、それをすき間なく平行に並べる。次に、その上に同じ方法で直角に薄片を重ねる。そのあと水分を圧縮して、天日乾燥してできあがる。b0089323_2221863.jpg
 パピルス(図2)のサイズは、1枚が約30cm四方。折り曲げに対して弱いので綴じることが難しく、数枚をつないで巻物として使われた。古代エジプト人は、文学・科学・宗教・伝説などをアラビアゴムが加えられたインキで、先を2つに割った葦ペンを用いてパピルスに書き記した。
 しかし、パピルスは冊子本(綴じた本)とするには裏に書きにくいことや破れやすいなどの欠点があったために、羊の皮で作るパーチメントが出現し普及するに従って書写材料としての役割を終えることとなる。原料のパピルス草が、天候によって左右され材料として量的に不安定であったり、枯渇していったことも、パピルスの衰退要因として挙げられる。

(図1)パピルス草は、太さ10cm、高さ4~5mに達する。古代にはナイルのデルタ地域の沼地に繁茂した(エジプト・1966年)
(図2)パピルス製法は秘密とされ、エジプト王プトレマイオス家の専売事業であった。パピルスの原料であるパピルス草が不作の年は役所の仕事が停滞したと伝えられている(エジプト・1976年)
by god-door70 | 2006-07-20 22:04 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(2) 紙がない時代の書写材料(1)

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紙がない時代の書写材料(1)
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 紙の発生は古く,約2000年の歴史をもつ。軽くて丈夫な紙が西暦紀元頃に中国で出現する以前に,人類は文字などを何に書き留めていたのだろうか。紙がない時代の書写材料を探ってみる。
[原始的材料―岩石・石板・粘土板]
 人は自然の猛威から身を守るために,そして同時に、動物や他人に侵害されないために集団を作った。集団を維持していくためには情報交換の必要が生じ,言葉や記号,文字が生れた。
 情報伝達の手段として記号や文字を書き留めておく材料として選ぶとすると,野に山に散在する手近で、しかも豊富に存在するものがその対象となる。

b0089323_1549660.jpgエジプトのロゼッタストーン(左・図1)や、b0089323_21523317.jpgスペインのアルタミラ(下・図2)をはじめとする各地の洞窟で発見されている壁画など、岩石や石板や洞窟の壁がしばしば書写材料として選ばれたのは、こうした理由からである事が容易に想像される。

 メソポタミア文明が栄えたチグリス・ユーフラテス両河の下流は毎年洪水が発生し,その流す土砂(細かい粘土)によって二つの河が接近して合流b0089323_17310100.jpgしてしまったほどのすさまじいものであった。この堆積する粘土をシュメール民族は書写材料として利用することを考えついた。文字や絵柄を書くために細かい粘土を選り分けて練り,湿り気が残っている粘土板(右・図3)に楔形を押しつけて文字を記し,それを太陽熱で乾燥して保存した。
しかし,岩石,石板にせよ粘土板に記された文書や記号を運んだり保管することは,重いことや場所をとるために不都合である。そのため書写材料として軽く,保管しやすいパピルスやパーチメント(羊皮紙など)が登場することになる。

(図1)ナポレオンがエジプト遠征の際にフランスに持ち帰った歴史的遺産ロゼッタストーンと解読者シャンポリオンの肖像(エジプト・1972年)
(図2)スペイン・アルタミラ洞窟に描かれた、旧石器時代の壁画(スペイン・1967)
(図3)最古のギリシャ文字が刻まれた粘土板・紀元前14世紀(ギリシャ・2002年) 
by god-door70 | 2006-07-19 15:54 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(1)

囲碁(研修会)

 2006.7.15 碁楽会の研修会に久し振りに参加。
 布石研究の後に、7/1に対局した棋譜を題材に先生の講評を受けた。①急場に手を抜いた②相手弱点への攻め遅れ③無理な場所への打ち込みがあるとの指摘を受けた。指導いただくと「なるほど。正にその通り」と思うのだが、対局中は全く見えてこないのはその程度の実力。良い勉強になった一日。
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by god-door70 | 2006-07-15 16:41