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西洋美術史「バロック絵画」

 2006.8.30 西洋美術史講座「バロック絵画」初日に参加。講師は、元NHKデレクター斉藤陽一氏。既に数回斉藤氏の講座を拝聴しているが、エピソードを取り混ぜながらの絵画の読み解き。b0089323_1238452.jpg
 今回1回目の講座は、バロック絵画の先駆者といわれる「カラヴァッジオ」。39歳で謎の死をとげた放蕩無頼の人物だが、レンブラントをはじめ当時の画家たちに大きな影響を与えた画家という。b0089323_12515067.jpg
 初期の作品「果物かごを持つ少年」(右)など、少年愛の美学作品「リュートを引く若者」(左)など、最初の女性像「悔悛のマグダラのマリア」(下左)、教会から受け取りを拒否された「聖母の死」(下中央)など宗教画の数々を解説。カラヴァッジオの首斬り幻想からの作品群(下右)は観るのには少々苦痛が伴った。b0089323_12552664.jpg
 バロック芸術は、①激しくダイナミックな構図 ②鮮明な色彩、強い明確な対比 ③厳しい写実が、特色 とのこと。ルネサンス芸術の特色である①均衡と安定感の構図 ②上品で落ち着いた色彩 ということだとすると、正にカラヴァッジオはその代表選手になるのだろう。
 約35点の映像によって解説を受けたわけだか、少々ハードな題材の多いカラヴァッジオ絵画鑑賞はいささか疲れる。
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by god-door70 | 2006-08-30 20:29 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(0)

杉並高円寺・東京阿波おどり

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 2006.8.27 話には聞いていたが高円寺で毎年開かれる東京阿波踊りを初めて見物。町の広範囲数箇所が会場になっているようだが、東京メトロ新高円寺商店街付近で観た。巾の狭い商店通りを踊り進み、見物人とごった返しながらの阿波踊り。それがかえって親しみを感じさせる。夏の風物詩のひとつだ。

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by god-door70 | 2006-08-27 20:40 | Comments(0)

切手に見る紙のお話(12) 紙のつくり方(3/終)

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 紙のつくり方(3/終)
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<紙の層をつくる→脱水→乾燥>
 抄紙工程の抄紙機は、紙層形成と脱水をするワイヤーパート、搾水するプレスパート、乾燥するドライパートに分けられます。
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  完成紙料を水99.5%、繊維分など5%の薄い懸濁液とし、長網抄紙機ではエンドレスになっているワイヤー上に均一に流しシート(湿紙)を形成させます。円網抄紙機では紙料槽の中で金網を張ったロールを回転して紙料を吸いつけてシートを形成させます。紙料流出量、機械スピード、ワイヤー品種選定によってほぼ90%紙の品質が決まります。機械抄きではワイヤーが用いられ、手抄きでは簀が用いられますが、原理的には同じです。
 プレスパートではワイヤー上で形成された湿紙をフエルトとともにロールでプレスして脱水します。手抄きでは抄き上がった紙を重ねることによって水分を取ります。
 ドライパートでは数十本の加熱された回転円筒表面に湿紙をカンバスで圧着しながら表と裏を交互にあてて、乾燥させます。このパートで湿紙は水分6ー8%になり、ここで初めて「紙」と呼べる状態となります。最後に紙はリールで巻き取られ、規格の大きさに裁断されます。
 手抄きでは一枚一枚を天日または火熱で乾かします。この様に、手抄き、機械抄き共に製法原理としては全く同じですが、手抄き和紙はその持つ風合いが好まれ現代でも人気は衰えていません。
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 (上段左) 手抄きの製造工程「紙を漉く」(台湾・1994年)
 (上段中) 手抄きの製造工程「水分をとる」(台湾・1994年)
 (上段中) 手抄きの製造工程「乾かす」(台湾・1994年)
 (上段右) スエーデン最古の製紙工場(スエーデン・1990年)
 (下段左) 機械抄き工程「脱水」(パキスタン・1990年)
 (下段中) 機械抄き工程「巻取り」(カナダ・1956年) 
 (下段右) 機械抄き工程「製品」(フィンランド・1968年)
by god-door70 | 2006-08-26 20:15 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

西永福駅前盆踊り

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 2006.8.26 京王井の頭線西永福駅を降りたら、駅前で盆踊りが開かれていた。夏休み最後の土曜日、子供たちが櫓の上の踊り手を見上げながらの盆踊り。暑さも峠を越したのかな。ちらほらコスモスが咲き始めた。
by god-door70 | 2006-08-26 16:04 | Comments(0)

玄侑宗久氏の講話「塞翁が馬に乗る」

 2006.8.24 臨済宗妙心寺派福聚寺副住職・作家 玄侑宗久氏の講話「塞翁が馬に乗る」を聴講。b0089323_11505431.jpg
 中国故事「人間万事塞翁が馬」を題材に、「その時には幸か不幸は分からない。後になって全く違った評価(結果)が分かるのだから、その時その時で一喜一憂することない」と説く。「決めないことも一つの解決策」だという。聞いていて、中国・鄧小平主席が生前、日本との領有権問題解決策で同じようなことを主張していたことを思い出したが、スピードも時には必要だけど。特に、経済社会・会社経営では。
 作家であり中国研究家らしい面白い話も。コオロギを一箇所に沢山集めると同じ鳴き方に、メスの二十日鼠の生理は殆ど同じ時期になる。アメリカでの女学生40人クラスデータでは70%が。同調は、一種の安全指向とか。
 始皇帝陵兵馬俑坑で埋葬されている士卒や軍馬などを人や馬の身代わりと説明されているb0089323_1658188.jpgのは間違いで、もともと陪葬はこの形であったとのこと。初めて聞くお話。兵馬俑坑といえば、思い出すのが見学中に起こった人種差別。兵馬俑坑は撮影禁止(現在はOK?)となっていたのに日本人が撮影したのが原因だが、とがめられフイルム没収、罰金を支払された。しかし、その近くで白人が同じことをしていたのに、声をかけはしたが無罪放免を目撃。これなども徹底した反日教育によるものなのだろうか。
 福聚寺では檀家を増やさない方策として2年間講話受講無欠席を条件としているのでせいぜい年2、3家。檀家とのコミュニケーション重視が目的。対話2、3分で終わってしまうお医者さんに聞かせたいものだ。
by god-door70 | 2006-08-24 11:42 | 講演会・映画 | Comments(0)

切手に見る紙のお話(11) 紙のつくり方(2)

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 紙のつくり方(2)
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<抄紙機の進歩―“手抄き”から“機械抄き”へ>
 紙のつくり方には、「手抄き」と「機械抄き」の2つの製法がある。b0089323_15375892.jpg
 18世紀まではもっぱら手抄きによっていたが、1798年フランスの紙職人ローベルがエンドレスの抄き網(機械抄きではワイヤーと呼ばれているので以下ワイヤーとする)で、連続的に抄紙できる長網抄紙機について特許を取得、1804年にイギリスのフォードニリアー兄弟がこれを実用化し、紙の大量生産が可能にした。 1808年には主として厚紙、板紙を抄くのに使われる円網抄紙機をイギリスのディッキンソンが発明している。
 そして1892年には、イギリスのワトソン社で「ツインワイヤーマシン」が初めて稼働した。この抄紙機は、ワイヤー上に噴射された紙料を接触して走行する2枚のワイヤーで挟み、両面から脱水させて紙層を形成させるタイプである。製造原理的には長網抄紙機と同じだが、高速抄紙に適し、紙の品質も長網式より優れている。現在世界的に主流の抄紙機となおり、日本の新聞用紙はすべてこのタイプの抄紙機で生産されている。
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 (上図) 中国古代4大発明の一つである手抄き造紙術(中国・1962年)
 (下図) 長網抄紙機の場合の製造工程(ノルウェー・1986年)
by god-door70 | 2006-08-21 15:52 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

「杉並区立郷土博物館」

b0089323_2351125.jpg 2006.8.18 西洋美術史講座の帰途「杉並区立郷土博物館」に立ち寄った。b0089323_2323039.jpg 
 館の正門として、「名主旧井口家住宅長屋門」(区指定文化財)が移築されているのが面白い。展示館の裏手に出て、薪を背負って書を読む二宮金次郎像(尊徳の少年時代)を左手にみて進むと、区指定文化財の古民家「旧篠崎家住宅主屋」がある。建物の裏手に「杉並・荻窪」の名称ともなった「おぎ」の葉が茂っていた。建築年代は、長屋門が江戸時代文化・文政年間(1804-1829)頃、住宅主屋は、寛政年間(1789-1800)頃とのこと。
 博物館館は、嵯峨公勝侯爵邸宅跡地に建てられている。公爵の孫娘が、愛新覚羅溥傑(ラストエンペラー・満州国皇帝溥儀の弟)にこの地から嫁いだとの解説があった。しかし、ゆかりの物は「庭石」と「白雲木」のみであった。b0089323_2365311.jpg
 「金次郎像」をみて、尋常小学唱歌の「芝刈り縄ない草鞋をつくり、親の手を助け、弟を世話し、兄弟仲良く孝行つくす、手本は二宮金次郎」を歌ったことが想いだされる。通っていた小学校の校庭にあった銅像は、天皇陛下の写真をかざった建物の横にあったので、毎朝礼で天皇陛下の肖像を校長の号令で拝んだ(拝まされた?)ことを連想してしまった。戦時中に金属供出で多くの銅像が石造になったと聞いたことがあるが、郷土館の金次郎像も石造であった。親、兄弟を簡単に殺してしまう事件が毎日のように報道される昨今を憂い、教育基本法改正議論も大切だが、金次郎の唱歌も捨てたものでもないと一人つぶやく。b0089323_2322553.jpg
 特別展では「杉並のお風呂屋さん」が開催されていた。都内には大型銭湯が出現し、露天ぶろ・温泉ブームだが、杉並区内の銭湯は、現在40軒で最盛期の昭和40年代の3分の1となっているそうだ。銭湯に通ったのは戦後数年間(昭和20~23年頃)だから45年位前ということになる。壁に「富士山」が描かれていたなぁ。今の風呂屋さんも、定番絵だった「富士山」が描かれているのだろうか。
by god-door70 | 2006-08-18 22:42 | 文化財・庭園(temple,park) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(10) 紙のつくり方(1)

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 紙のつくり方(1)
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 第1次オイルショックの時に、トイレットパーパーが店頭から消えたことがある。店にご婦人方が行列をつくり、争って買い求めた。今は、スーパーの目玉商品となったり、街角で宣伝用にティッシュが無造作に配られ、それを受け取らない人が多い状況だ。
 情報の電子化でペーパーレスが進んでいるとはいえ、紙は依然として切手は勿論のこと、紙幣、新聞、書籍、筆記用紙、事務機器用紙、写真、ダンボール箱などなど生活に欠かせない物資であるのに、その重要性を認識している人は少ない。
 「紙は文化のバロメーター」と言われているが、どのようにして紙が造られているかを知る人は更に少ないのではないだろう。紙の製造工程を描く切手を見ながら紙のつくり方―伝統的“手抄き”と”機械抄き”―をお話しましょう。

<原料から“紙料”へ>
 紙の原料は、木材か、非木材の植物繊維が使われる。木材の場合は、広葉樹ではカバやブナ、針葉樹ではアカマツ、ツガなどが使われ、非木材ではワラ、バガス、竹、麻などである。
 紙をつくる工程は、植物繊維を水の中でたたいて膨張させ、もみほぐし、しなやかすることから始まる。b0089323_15565369.jpgb0089323_1558067.jpg
 これは中国で後漢(西暦25~220年)の時代に、紙を書写材料に適するように改良した“紙祖:蔡倫(?~121年)”(右:図1、図2)の時代も同じで、ボロ布をうすの中でたたいて繊維をもみほぐしたといわれている。
 次の工程で、現在では紙の用途に応じてさまざまな添加物が加えられる。紙の不透明性、白色度、印刷適性の向上を目的に填料や染料、紙力増強剤等が混合・撹拌されて、“完成紙料”となり、紙を抄く工程に送られる。(下右から:図3、図4、図5)
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 なお、紙づくりは、中国古代4大発明(造紙術、羅針盤、印刷術、火薬)のうちの一つである。
 
 (図1)紙を書写材料に適するように改良した”紙祖” 蔡倫(中国・1962年)
 (図2) ”紙祖” 蔡倫と手抄きの製造工程(香港・2005)
 (図3)手抄きの製造工程「原料を切る」(台湾・1994年)
 (図4)手抄きの製造工程「煮る」(台湾・1994年)
 (図5)原質工程(サルファイドパルプ・ダイジェスター)(スウェーデン・1974年)
by god-door70 | 2006-08-17 16:44 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

アメリカ映画「美しい人」

 2006.8.15 「エミール・ガレとドーム兄弟」ガラス工芸展のために渋谷に出たので、アメリカb0089323_14544.jpg映画「美しい人」(9 lives)を観た。
 「①娘に愛をそそぐ人、②いま手にしている愛を見出す人、③愛をぶつける人、④お互いの弱さを知る人、⑤かけがいのない人、⑥愛を求められる人、⑦家族があることの喜びを知る人、⑧夫の愛の深さを知る人、⑨神の祝福を受ける人」を9人の女優たちが演じる女性の生き様をめぐる物語。オムニバス映画なので、嫌悪感をもったり、同情したり、感心したりで観ている方も忙しいが、最後の物語でやっと落ち着いた気分。それぞれのケースが複合してめぐりめぐってくる人生が現実なのかな。マイ好感度:中の上。
by god-door70 | 2006-08-15 20:02 | 講演会・映画 | Comments(2)

「エミール・ガレとドーム兄弟」ガラス工芸展展

b0089323_10512123.jpg 2006.8.15 渋谷ザ・ミュージアムで、エルミタージュ美術館秘蔵のガラス工芸品が展示されていたので、「エミール・ガレとドーム兄弟―フランスからロシア皇帝への贈物」展に出向いた。
 これまで、「北澤美術館」(諏訪)や「サンクリノ美術館」(熱海)などで、ガレの作品に沢山出会っているが、今回は門外不出というガレの傑作《花器(トケイソウ)》を観ることができた。この傑作は、フランス大統領がサンクトペテルブルクを訪れた際に、皇族一族に贈物として持参した作品とのこと。台座の赤色は、キリスト処刑の血を表しているとか、「ではなぜトケイソウが」となると、絵画と同じく作品にこめられた製作者の想いを読み取ることは難しい。パンフレット左に花器の一部が刷られている。ガラス工芸品のほかに、寄木細工のテーブル《ロレーヌの植物》や豪華装丁本《黄金の書》など珍しい展示品もあった。
 静かな雰囲気の中で鑑賞できたが、ガラス工芸品の常設美術館と違って作品の素晴らしさを引き出すための照明効果への配慮が貧弱で残念だった。
by god-door70 | 2006-08-15 18:49 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(1)