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切手に見る紙のお話(63)「世界の名著【1】聖書」

「世界の名著【1】聖書」
 b0089323_17323296.jpg 池上彰著「世界を変えた10冊の本」を読むと宗教書2冊「コーラン」と「聖書」が選ばれていた。世界で最も読まれた本は、「聖書」だと。所有している聖書関連の切手の中から数点選んで聖書について考察した。
 世界の3分の1を占める約23億人のキリスト教信者の聖典だから当然だ。聖典には「旧約聖書(古い契約)」と「新約聖書(新しい契約)」がある。旧約聖書は、ユダヤ教徒の聖典で、キリスト教徒がイエスの言行を福音書に編纂したキリスト教徒独自の聖典が新約聖書である。「旧約聖書」はユダヤ教徒、キリスト教徒双方にとっての聖典である。
 旧約聖書は、全39巻で、「創世記」「文学書」「歴史書」「預言書」からなる膨大なもの。新約聖書は、全27巻で「福音書」「使途言行録」「パウロの手紙」「ヨハネの黙示録」「公開書簡」からなる。信者でない者にとっては「処女懐妊」「イエスの復活」「イエスの奇蹟」などは非常識、空想の世界でしかないが、宗教批判はまずいのだろう。
 ローマ帝国の滅亡により国教であったキリスト教は分裂し「カトリック」と「ギリシャ正教」が成立。「ギリシャ正教」はロシアに伝播しロシア正教になる。更に宗教改革を経てプロテスタントが分離していく。
b0089323_211426.jpg カトリックは、「聖書」を聖職者しか読んではいけないものとしていたため一般信者にとっては遠い存在であった。しかし様相は一変した。15世紀にグーテンベルグが活版印刷技術を発明され、16世紀にマルチン・ルターがドイツ語訳聖書を完成し世に出すことによって一般庶民でも聖書を手にとって読むことができるようになった。原典であるヘブライ語から直接近代語聖書翻訳書「ルター訳聖書」(完訳1554)であった。現在、聖書翻訳は活発に行われ、聖書は世界約2,500の言語に翻訳されている。そして世界一発行されている本としてギネスの記録に登録されている。日本では「口語訳聖書」が日本聖書協会の活動によって1955年に完訳されている。
b0089323_814866.jpg グーテンベルク聖書は15世紀にドイツのヨハネス・グーテンベルクが活版印刷技術を用いて印刷した世界初の印刷聖書(1455年)。ほとんどのページが42行の行組みであることから「四十二行聖書」と呼ばれている。羊皮紙に印刷されたものと紙に印刷されたものがあり、180部が印刷されたと考えられているが、現時点で存在が確認されているのは不完全なものも含めて48部である。日本では慶應義塾大学図書館で紙に印刷された上巻1冊を所蔵しており、アジアで唯一グーテンベルク聖書を所蔵している図書館として知られていう。。この印刷に用いられた活字は「四十二行聖書」の名称から「B42」と呼ばれている。行数から「三十六行聖書」と呼ばれる聖書の方は、わずか15部しか現存していない世界の貴重な本である。
 哲学者国分功一郎氏は日経新聞「アートで読む哲学史」の中で、《グーテンベルク聖書のゴシック書体は歴史的傑作で、人は読み始める前から心を打たれたという。このすぐれた情報メディアはもともと工業製品ではなく、芸術作品としてつくられていたのである。》と記している。
 
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参考資料 池上彰「世界を変えた10冊の本」文芸春秋
     2014.7.10 日経新聞朝刊 国分功一郎 「アートで読む哲学史」
     平凡社「大百科事典」
     web 「日本聖書協会HP」「四十二行聖書」「Wikipedia《聖書》」
        「慶應義塾大学図書館」

*「Dysplaying the Bible to the Peple」
*1979.July12 [Germany]450 anniversary of Martin Luther's Catechism "Moses
receiving tablets of Law by Cranack"
*1954.May 5 [Germany]500th anniversary of the pubrication of Gutenbrg's 42-line Bible Design
*1977.May8 [Nederland]"Delft Bible (Old Testment),oldest Book printed in Dutch 500th anniversary"
*1963.May2 400h anniversary of the Heidelberg Catechism,containing the doctrine of the reformed church
*1980.July10 Moravian Brethren's book o Daily Bible Readings,250th edition「Title page 1731」
by god-door70 | 2016-06-28 16:45 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(62)「紙の歳時記 夏【5-3】提灯」

「紙の歳時記 夏【5-3】提灯」
b0089323_1844112.jpg 大型提灯で最も有名なのは、東京・浅草寺の雷門大提灯ではないだろうか。訪日外国人にとっては日本のシンボルのようなものだ。代わる代わるに大提灯の前に立ちカメラやスマホを操る。そして仲見世を通り日本の土産品を物色する。爆買いと称されている中国人グループの大声が響く昨今である。
 広辞苑の「ちょうちん」をみると、提灯にまつわるネガティブな言葉がある。【提灯持ち=他人の手先に使われ、他人のためにその長所などを吹聴すること】【提灯で餅をつく=思うようにならないことのたとえ】【提灯に釣鐘=物事のつり合いが取れない】【提灯程の火が降る=貧乏のひどいさまのたとえ】。ふむふむ。
b0089323_8521973.jpg ふぐ提灯は、下関を代表する民芸品。 まずふぐの皮を残して身をきれいに抜き、 もみガラを詰めながら皮をふくらませ形を整えて 天干して乾燥させる。もみガラを抜き完成という工程で制作される。 一つ一つみな表情や形が違ってるので土産品選択での楽しみのひとつだろう。

参考資料 岩波書店「広辞苑」 
     web 「ふぐ問屋下関 さかいHP」
*1996.8.8 ふるさと切手・東京 「浅草寺雷門」
*1989.11.1 ふるさと切手・山口 「ふぐ提灯」

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by god-door70 | 2016-06-25 18:46 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(61)アラカルト(5)「国勢調査」

アラカルト(5)「国勢調査」
b0089323_21252843.jpg 2016.7.10に参院選選挙が行われる。鳥取・島根、高知・徳島が一人区として合区され、増減された都県もある。直近の国勢調査に基づき最高裁から憲法違反として「1票の格差是正勧告」がなされたことによる改正である。国勢調査は、一定の時点で国民全人口やその属性を,国家が観察する実地調査で国の最も重要かつ基本的な統計調査である。日本では 1920年が最初で,ほぼ5年ごとに実施され,第2次世界大戦後は統計法に基づき,1950年から10年ごとに大規模調査が、そしてその中間年次に簡易調査が実施されている。大規模調b0089323_21272338.jpg査と簡易調査の違いは調査項目数で、大規模調査は22項目、簡易調査は17項目を基本としている。調査は世帯単位で大別「世帯員に関する事項」と「世帯に関する事項」でそれぞれ行なわれる。
 国勢調査の基本的な目的は、日本国内の人口・世帯の実態を把握し、各種行政施策の基本資料を得ることとされているが、国勢調査の利用は政治や行政などの公的な目的にとどまらず、民間企業の経営判断や研究活動などにも広く活用されている。従って、衆参衆院議員選挙区の画定、委員数などの基準となり法廷闘争、最高裁の判断に繋がっている。
b0089323_21224134.jpg国際連合が、世界の人口・経済の動向を一斉に把握することを目的として、西暦の末尾が「0」の年を中心に「世界人口・住宅センサス計画」を提唱し、世界各国に国勢調査を実施することを勧告しており日本の国勢調査もその一環として位置付けられている。
b0089323_22164768.jpg 第1回国勢調査は1920年(大正9年)に実施され、2015年(平成27年)の調査で20回目で最も新しいデータということになる。次回は東京オリンッピクが開催される2020年である。これまで日本国関連での国勢調査記念切手は、日本では4回(1920、1930、1965、1995)、米国施政下の沖縄で2回(1960、1970)、満州国で1回(1940)発行されている。
 国勢調査も選挙も大量の紙が使われる。
b0089323_22583850.jpg2010年調査による世帯数5,195万を基準として紙の必要枚数を仮に計算してみると、申告用紙A4版2枚としておよそ1億400万枚、10%加算を考慮すると1億1440万枚、記載要領解説書A4版2枚が加えられて2億2880万枚、封書用紙5700万枚というように概算計算だけでも5年ごとに大きな紙需要が生ずることになる。
b0089323_10281045.jpg年間紙需要に占める割合は少ないかもしれないが。国政選挙となると選挙公報やポスターなど更に規模が大きくなるだろうから想像できないが、仮説計算してみるのも面白いかな。日本製紙連合会に問い合わせたら「そのような統計をとったことが無いから分かりません」とのことでした。
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参考資料
 web 「総務省統計局HP」「Wikipedia《国勢調査(日本)》」 

右*1920.9.25 第1回国勢調査記念「大化元年の調査にあたった国司」
右*1930.9.25 第2回国勢調査記念「日本地図」
右*1965.7.20 第10回国勢調査記念「日の丸と人口を示すこけし」
左*沖縄1970.10.1 国勢調査記念「沖縄諸島地図と人びと」
右*沖縄1960.12.1 国勢調査記念「オオサギと旭日」
中央*1995.9.31 第16回国勢調査記念「16と国勢調査の文字」
下*満州国1940.9.10 臨時国勢調査記念「調査員と地図」「申告用紙の手渡し」
by god-door70 | 2016-06-25 10:41 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

「中国紙工芸展」

2016.6.24 日中友好会館美術館で開かれている「中国紙工芸展」を鑑賞。切り紙は、歴史と独特の文化を持つ中国を代表する手工芸のひとつ。立体切り紙作品や光線を持ちいて動きを表現する作品など伝統技法に現代的オリジナル技法が加えられたユニークな作品を観た。切り絵制作に取り入れてみたい。
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by god-door70 | 2016-06-24 18:50 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(60)「紙の歳時記 夏【5-2】提灯」

「紙の歳時記 夏【5-2】提灯」
b0089323_9563838.jpg 「山口七夕ちょうちんまつり」は、数千本の竹につけたおよそ10万個ものちょうちんが揺れながら夜の街を彩る。約450年前から続く祭り。笹竹に鈴なりの手軽なちょうちんは、山口の夏の風物詩。毎年8月6日、7日に山口市の中心商店街、亀山公園などで開催される。

 日本三大提灯祭り
b0089323_9571688.jpg 秋田竿燈は、毎年8月3日 - 6日に秋田県秋田市で行われる祭り。竿燈全体を稲穂に、連なる提灯を米俵に見立て、額・腰・肩などにのせ、豊作を祈る。 重要無形民俗文化財に指定されいる。提灯には、雨によって貼った和紙が溶けないように表面に油が塗られている。また、燭台の両脇に空気を通すための穴があり、倒れてしまった時に穴から風が入り、火が消えるように工夫されている。1万個を超える提灯が夜空に輝く。大きい竿は、提灯の重さ50kg、長さ12mの及ぶ。
 尾張津島天王祭は、愛知県津島市と愛西市に伝わる津b0089323_9574340.jpg 島神社の500有余年の歴史を持つ川祭りである。7月第4土曜日の「宵祭」とその翌日に行われる「朝祭」がクライマックスであり、重要無形民俗文化財に指定されている。400個余りの提灯をまとった舟が、津島笛を奏でながらゆうゆうと天王川を漕ぎ渡り、揺らめく提灯が川面に映りその美しさを際立たせる。
二本松提灯祭りは、福島県二本松市にある二本松神社の例大祭。2011年に福島県重要無形民俗文化財に指定された。毎年10月4日 - 6日に開催される伝統300余年の祭り。提灯は、7町7台の太鼓台に約300個ずつの各町名の書かれた紅提灯が掛けられ、二本松神社で採火された御神火を出発地へ運び町内を曳き回す。

参考資料
 web 「山口県HP」「秋田市HP」「二本松市HP」 
 Wikipedia 「山口ちょうちんまつり」「秋田竿灯」「二本松提灯まつり」「尾張津島天王祭」
*左  1999.7.7 ふるさと切手「山口七夕ちょうちん」
*右上 1997.7.7 ふるさと切手「秋田竿灯まつり」
*右下 2006.7.3 ふるさと切手「秋田竿灯まつり」
by god-door70 | 2016-06-23 16:49 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(59)「紙の歳時記 夏【5-1】提灯」

「紙の歳時記 夏【5-1】提灯」
 NHK大河ドラマ「真田丸」(2016.6)で北条氏の滅亡の場面が2週にわたって放映された。北条氏の居城は堅牢小田原城。小田原といえば「小田原提灯」。切手で「提灯(ちょうちん)」を探った。
b0089323_10404378.jpg 小田原提灯は、提灯の一種。東海道の宿場町であった小田原では、旅人が携帯するのに便利なようにと、同地在住の職人が、畳んだ時に胴の部分が蓋に収まるように作ったのが最初といわれている。➀使用時には同じ直径のリング状中骨による蛇腹形状を保ち、折りたたんだ際に携帯がしやすかった②中骨が平たく、紙との糊代面積が大きいために剥がれにくく、雨や霧に強い。③安価であった、という特徴から当時の道中旅人から人気があった。毎年7月の第4土曜・日曜に『あかりの祭典小田原ちょうちん夏まつり』を行われる。山本 和氏は「紙の歳時記」の提灯の項で《江戸時代に入っていろんな提灯が開発された。傑作は何といっても小田原提灯で、この懐中灯は頗る重宝された。》と記している。
b0089323_18245819.jpg 提灯は、細い割竹等を螺旋状に巻いた球形、円筒形などの枠骨に紙を貼り、底に蝋燭を立てて光源とする折りたたみ自在な構造にした灯火具。内部に明かりを灯し、紙などで風をさえぎって周囲を照らす。手にさげて持ち歩き現代の懐中電灯に相当したが、現在では祭礼や儀式の際を除くと、日常の場で使われることは殆んどない。
 小田原提灯のほかに「八女提灯」、「岐阜提灯」、「讃岐提灯」等が有名。一本の長い竹ひごを螺旋状に巻b0089323_18252398.jpgいて使う割骨と、短い物を輪に組んだ物を多数用意する巻骨がありそれぞれ伝統技術を継承している。福岡県八女提灯は竹骨が一条螺旋式、紙は薄紙の八女手漉き紙を貼った風雅な情緒味に富んだ提灯(平成13年2月伝統的工芸品指定)。岐阜提灯は、細骨に美濃和紙等の薄紙を張り、長卵形の吊提灯である。(平成7年4月同指定)。香川県讃岐提灯は、一本の竹ひごを切らずに提灯を作り、その提灯の内側に提灯がある三重構造で四国八十八ヶ所奉納提灯として生まれた極彩色に飾られた提灯。(平成7年4月同指定)。
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参考資料
 山本 和氏「紙の歳時記」木耳社
 web 「小田原市地場産業振興協議会HP」「岐阜提灯協同組合HP」「高松市HP」
 Wikipedia 「提灯」「小田原提灯」「八女提灯」

左 *2000.10.27 ふるさと切手「小田原城」「小田原城銅門」 
右上*1967.10.2 国際観光年 「ちょうちん」
右下*1970.6.15 日本万国博覧会記念(2次)「竿灯とパビリオン」
中央上*1989.4.18 切手趣味週間 「ガッター《日本国際切手展マーク入り》
中央中*1989.5.19 さくらめーる賞品小型シート
中央下*1970.6.29 日本万国博覧会記念 小型シ-ト
by god-door70 | 2016-06-22 16:02 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(58)「紙の歳時記 新年【6】双六」

「紙の歳時記 新年【6】双六」

b0089323_950477.jpg 2016.4.20囲碁棋士井山裕太が七冠(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段)を達成した。七大タイトル戦が行われるようになった1976年以来初の七冠だそうだ。
 日本では盤上で競う代表的遊戯に「双六」「将棋」「囲碁」がある。紙との関連を探ったが、「将棋」では縁台将棋に持ち出される紙製将棋盤程度で、「囲碁」については特段の関連は見出せない。
「すごろく」は、サイコロを振って、出た目に従って升目にある駒を進めて上がりに近づける盤上遊戯であるが、盤の違いで「雙六」と「双六」に分かれる。一般的に、盤すごろくb0089323_10243774.jpgが「雙六」で、絵すごろくが「双六」と称される。
切手デザインでは雙六盤を挟んで二人の女性が遊び一人が盤上をのぞき込んでいる。「鳥獣戯画」の第1巻に猿が雙六盤を担いでいる絵があり、駒や賽を入れているのだろう包みを持った猿が描かれている。
 木の板や石に盤面を彫った遊戯盤から、紙の生産と印刷技術の発達によって「絵双六」とb0089323_102561.jpgいう現代でも見ることが出来る形式に変遷してきた。起源は江戸時代の初期が通説。遊戯史学会会長の増川宏一氏は、双六を娯楽性・鑑賞性・教訓性・広告性・賭博性の5分類して性格付けている。テレビの普及や携帯・スマホ・パソコンなどの電子機器の発達によって独り遊びゲームが増えたことや核家族や家族数の減少も加わり「絵双六」での遊びは魅力を失った。遊び方は、5世紀の東ローマ帝国の記録にもあるという世界最古のレースゲームは一辺の紙屑のごとき存在なってしまった。
 双六は主に草紙屋と本屋が出版していた。制作工程には違いがないが、紙の調達には苦労があったようだ。戦前に付録で最も双六を大量に扱っていた講談社は、戦後一時期用紙が制限され販売数量縮小や、用紙入手困難で発売を中止したこともあったとの講談社社史に記載がある。

《余談》
 2016.6.29日経新聞朝刊「平城宮役人、すごろく好き? 朝鮮式さいころ発見か」によると、朝鮮半島のすごろく「ユンノリ」用のさいころとみられる棒を奈良市の平城宮跡で発掘した、と奈良文化財研究所がその成果を発表したことを報じた。「ユンノリ」は朝鮮半島の伝統的なすごろくで、盤上の円周上に升目を作り、側面を削った4本の棒を投げ裏表の組み合わせで進む数を決めるルール。棒は、木の枝を用い太さ約1cm、長さ約6cm。側面を平に削り断面はかまぼこ形になっている。

参考資料
 増川宏一著 ものと人の文化史79「すごろく」法政大学出版局
 2009.1.30 産経新聞「世界最古のレースゲーム」
 Wikipedia 「すごろく」

上*1994.10.6 国際文通週間 「双六」
中*1994.10.6 国際文通週間 「将棋」
下*1994.10.6 国際文通週間 「囲碁」
by god-door70 | 2016-06-17 15:41 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(57)「紙の歳時記 夏【4】笠」

「紙の歳時記 夏【4】笠」
b0089323_16132215.jpg「笠」は、雨や雪、直射日光を防ぐために頭に被る道具。低円錐形などの形状が多い被り物の一種である。また、「ランプの笠」などのように笠に形状が似る物にも用いられる言語でもある。笠の材質はイグサ、カヤ、松・杉・竹などの削片など幅広い。紙との関連でみると、塗笠では、檜や杉の板材を薄く剥いだ「へぎ板」に和紙を貼って漆を塗って作成し、陣笠では、竹で網代を組んで和紙を貼り、墨で染めて柿渋を塗って作成したものもある。
b0089323_16155462.jpg 笠の種類は、制作方法、使われ方、形状、地域性などによって呼称が異なり多い。編笠、縫笠、組笠、塗笠、陣笠、一文字笠、菅笠、祭り笠、網代笠、托鉢笠など。一文字笠は、 武士が旅や大名行列をする時にかぶり、円形に編んで二つに折ると頂が一の文字のように平らになる。網代笠は、 細く削った竹を編んだ笠。僧侶や遍路者などが使用する。
 菅笠は、スゲの葉で編んだ笠。富山県福岡市は、菅笠の生産で 全国シェア90%を占める。菅笠の製作技術は「越中福岡の菅笠製作技術」として2009年3月11日、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
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b0089323_1711219.jpgb0089323_16545557.jpg 花笠まつりは、スゲ笠に赤い花飾りをつけた花笠を手にし、「花笠音頭」にあわせて街を踊り練りあるく祭である。山形県内など数か所で開催されているが、例年8月に山形市で行なわれる「山形花笠まつり」が広く知られている。威勢のいい掛け声と花笠太鼓の勇壮な音色。 華やかに彩られた山車を先頭に、艶やかな衣装と紅花をあしらった笠を手にした踊り手が、 山形市のメインストリートを舞台に群舞を繰り広げる。
現在では東北四大まつりの一で 山形の真夏の夜を彩る華麗なまつり。 踊りについては、菅で編んだ笠に赤く染めた紙で花飾りをつけたものを景気づけに振ったり回したりしたのが発祥といわれている。
《余談1》笠地蔵(かさじぞう)は、日本の伽話の一つ。貧しいが心の清い老夫婦が、道端の地蔵尊に菅笠を被せてやり、その恩返しを受けるというもので、昔話の一つである。
《余談2》広辞苑 「笠に着る=権威あるものを頼んで威張る」

参考資料
 web 「山形花笠祭り」「富山県福岡市」 Wikipedia 「笠」
 平凡社大百科事典

*2001.10.5 国際文通週間 広重画・東海道五十三次「原」
*2002.10.7 国際文通週間 広重画・東海道五十三次「庄野」
*1988.1.23 奥の細道シリーズ第4集「懐古」「句の書」
*2006.7.3 ふるさと切手 山形「山笠まつり」
*1998.6.5 ふるさと切手 山形「山笠まつり」
by god-door70 | 2016-06-16 15:47 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

「北大路 魯山人の美」

2016.6.11 ユネスコ無形文化遺産登録記念特別展「北大路魯山人の美」展を三井記念美術館で鑑賞。制作する陶器の中心を「和食器」において名品を送り出した陶芸家であり書家、篆刻家である北大路魯山人の陶器の世界を垣間見た。こんな器で食事したら落ち着かない気分になりそうだ。雲錦鉢(昭和16)。
 和食は、日本人の伝統的な食文化として2013年にユネスコ無形文化遺産として登録されている。
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by god-door70 | 2016-06-11 20:45 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(0)

「第66回板院展」

2016.6.11 紙パルプ絵画倶楽部会員のOさんが同人として所属している板画院の《第66回作品展》を鑑賞。Oさんの力作モノトーン版画「散歩道」を観る。版画は、切り絵と通ずるところがあり参考になることが多い。益々のご活躍を期待している。
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by god-door70 | 2016-06-11 20:40 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(0)