切手に見る紙のお話(51)紙の歳時記(新年【7-1】扇)

紙の歳時記 (新年【7-1】扇)
b0089323_103979.jpg 扇は涼をとるためのものとして始まった。もとは団扇の形であったが、折りたたみのできる形となった。はじめにヒノキの薄片をつづり合わせた檜扇ができ、その後に紙扇ができてこの2種類が形式・用途において主流である。
 日本の扇は、中国大陸には北宋の時代に伝わった。以後多くの日本の扇が中国へ渡るが、中国においても日本の扇に倣い、折りたたみのできる紙貼りの扇が作られるようになった。また16世紀に入り日本とポルトガルとの交易が始まると、日本の扇も中国で作られた扇とともにヨーロッパに伝わり、ヨーロッパでは貴族の女性の持ち物として、日本や中国のものとは違う独自の様式の扇が作られた。
b0089323_10434255.jpg 扇面についてみる本来は「糊地」という加工した和紙を貼るが、合成繊維や布を貼ったものもある。この扇面に絵を描く必要から、湾曲した形状の紙に描く、扇絵と呼ばれる日本画の形式が発展した。この扇絵を得意としたのが、俵屋宗達であるといわれている。
 檜扇は、宮中で用いられた木製の扇のことで、ヒノキの薄板20~30枚の一方をとじ他方を糸につらねて開閉できるようにした板扇である。女性の用いるものは特に袙扇とも呼ぶ。紙製の扇(蝙蝠扇)はここから派生し、紙には鳥の子や色紙などが使われた立派なものから次第に簡素な普段使いの扇が使われるようになった。
b0089323_20392582.jpg 宮中行事で使用される皇族女性用は、39枚の檜材の柾目挽きの扇に、松と梅の糸花を飾り6色の糸で綴じたものを用いている。切手図案の檜扇は、皇后陛下が御結婚の際、お手に持たれたもので、檜の薄板を綴じ連ねて作られた扇で胡粉(白)地に梅、竹及び尾長鳥が描かれ、美しい糸花を付け、飾り糸が垂らされている。
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参考資料
 平凡社「大百科事典」
 Wikipedia 「扇」、「檜扇」 
web 「日本郵便切手情報2009年度」

右上*2012.10.25発行 伝統工芸シリーズ大集 「京扇」 
左上*1974.10.9発行  万国郵便連合100年記念 俵屋宗達「牛追い図」
左中*2009.4.10発行  天皇皇后両陛下ご成婚50年記念
# by god-door70 | 2016-05-24 20:56 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(50)紙の歳時記 夏【1-2】紙ヒコーキ」

紙の歳時記 夏【1-2】紙ヒコーキ(起源など)
b0089323_12003126.jpgb0089323_10351033.jpg レオナルド・ダ・ヴィンチの書いたノートの中に羽搏き飛行機やヘリコプターの翼を紙で作ることができるとしている。日本では江戸中期に流行した投扇興(開いた扇を投げて的を落とす遊戯)や明治初期の「飛ぶ鶴」などが「折り紙飛行機」の起源と考える説もある。昭和初期に現存の原型となる折り紙飛行機が作られたようだ。藤岡靖男氏は、紙の博物館「百万塔」誌の中で《「折り紙飛行機は多分日本で始まり、世界に拡がった遊びです」と書いている。
 本物の飛行機は1891年リエンタールがグライダーで滑空に成功、1903年にライト兄弟が動力飛行機で飛行に成功。日本では二宮忠八が1891年に竹と和紙を主材料としたゴム動力飛行機の飛行に成功した。
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参考資料
 紙の博物館「百万塔」《藤岡靖男「折り紙飛行機の歴史」》
 wikipedia 「二宮忠八」

*2003.5.22 アメリカ 「ライト兄弟初飛行100年」
*1978.9.1 ブラジル 「Cijdren at play」

# by god-door70 | 2016-05-16 11:24 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(49)紙の歳時記(春【1-2】) 紙風船 風船爆弾

紙の歳時記(春【1-2】) 紙風船(風船爆弾)
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風船爆弾は、太平洋戦争において日本陸軍が開発した気球に爆弾を搭載した兵器である。和紙とコンニャク糊で作った気球に水素を詰め、大気高層のジェット気流に乗せてアメリカ本土を攻撃しようとした兵器。気球の直径は約10m、総重量は200kg昭和19113日未明に3カ所の基地から同時に約9,300発が放たれ、アメリカ本土に到達したのは1,000発前後と推定されているそうだ。当時市場からコンニャク芋が消えたというエピソードが残されている。

b0089323_824662.jpg材質は楮製の和紙が使われ、接着剤には気密性が高く粘度が強いコンニャク糊が使用された。和紙を5層にしてコンニャク糊で貼り合わせ、乾燥させた後に、風船の表面に苛性ソーダ液を塗ってコンニャク糊を強化し、直径10mほどの和紙製の風船を作成した。

風船爆弾用の和紙(気球紙)を最初に開発したのは埼玉県比企郡小川町「小川和紙」で昭和8年頃とされている。小川和紙は、純楮紙で繊維が長く強靭であった。気球一基に対し気球紙は約600枚を要した。紙サイズは2種類で、大判は635分×22(193×67cm)、小判は22寸四方(約67×67cm)だった。大判(楮の繊維が縦方向)と小判(繊維が横方向)を網目状に組み合わせて貼合わせた。

9,300発の放球のうち、アメリカ本土に到達したのは1,000発前後と推定され、アメリカの記録では285発とされている。最も東に飛んだ記録としてミシガン州で2発が確認されている。

一條三子著「小川町の和紙と十五年戦争」に、材料として小川和紙が生産・納入された経緯が記されている。「コンニャク糊がしみこむようできるだけ薄く、しかもできるだけ丈夫な和紙を、との注文を受けたのは老舗紙問屋の小津商店であり、発注者は国産科学工業研究所であった。・・・・・・特別注文の和紙は、しばらくは久保、関口二軒の生産者から産地問屋の新井商店に納められ小津商店を経て国産科学に運び込まれた。ここでコンニャク糊で張り合わされ、気球に組み込まれ陸軍科学研究所に納入された。」と。


参考資料

Wikipedia 「風船爆弾」「小川和紙」

 紙の博物館「百万塔 №77」《一條三子著「小川町の和紙と十五年戦争」》
 山本和著「紙の歳時記」
切手情報
 左上*1972.9.1 埼玉県小川郵便局・風景印 「小川町の手漉き加工」
 左下*1989.11.17 第9回熱気球世界選手権記念
 右*2000.11.1 ふるさと切手・佐賀「佐賀インターナショナル・バルーンフェスタ」

# by god-door70 | 2016-05-14 10:50 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(48)紙の歳時記(春【1-1】) 紙風船

紙の歳時記(春【1-1】) 紙風船

梶よう子著「迷子石」を読んでいたら「富山の薬売りは懸場(得意先)に赴くと、薬と一緒におまけを置いてくる。子どもには紙風船などの玩具、大人には錦絵版画だ。その錦絵版画が売薬版画とよばれているおまけだ。諸国の風景画や、芝居画などで、お客には好評なのだそうだ」とある。紙と風船の関連を切手を探った。
b0089323_2263695.jpg 風船は、紙やゴム、ビニールなどで作られた袋の中に気体を入れて膨らませて使われる玩具である。気体が水素やヘリウムといった浮揚性のあるガスの場合には、さらに持ち手となる糸やリボンを装着する。 紙風船は、紙製の中空の玩具で空気を吹き入れて手で打ち上げて遊ぶ玩具。角風船や紙手鞠などの紙風船はゴム風船同様、富山売薬をはじめ配置薬の行商人が子供におまけとして配ることがあった。
 紙手鞠は、空気玉とも呼ばれ、花びら状の半透明なグラシン紙を球状に貼り合わせ、天地に丸い紙を貼り合わせた素朴な伝統的玩具。天地の片方には空気穴があり、息を吹き入れて膨らませる。
 角風船は、雁皮紙などの薄い紙を貼り合わせて作られた四角い風船のこと。富山売薬では広告や漫画の刷られたものが配置薬の行商人が子供におみやげとして配られたが、角風船の張り手の減少とともにゴム風船にとって代わった。
 折り紙の風船は、和紙などの折り紙を折ることで作られる四角い風船のこと。
b0089323_10211281.jpg  熱紙風船は大きい紙で作られた袋の口の中央に燃料などを付けた布などを固定して点火し、熱気球の原理で飛ばす風船のこと。中国、台湾では天灯、タイ王国ではコムローイと呼ばれ、アジアの祝祭行事に飛ばされることが多い。
 日本では秋田県仙北市(西木町上桧木内)で毎年2月10日に行われている上桧木内の紙風船上げの行事が有名である。上桧木内の紙風船上げは、100年以上の歴史を持つ伝統行事で仙北市の無形民俗文化財に指定されている。従来、上桧木内では習字用の半紙程度の小さな和紙を使用して紙風船を作り、五穀豊穣、家内安全を願う規模の小さな小正月行事のひとつであった。近年、巨大化が進み従来の半紙ではなく、幅1メートルほどの業務用和紙を貼り合わせて作っており、大きいものでは長さ12メートルに達する巨大な円筒形構造のものもある。上部は熱気が逃げないように厳重に和紙で封を施し、下部は直径1メートルから3メートルほどの竹で出来た輪を取り付け、この輪に紙風船の揚力源の石油を浸み込ませた布玉を固定して完成する。打ち上げでは熱気が充満すると紙風船は膨れ上がり、描かれた願い事や武者絵、美人画などが、灯火の明かりにより和紙をすかして浮かびあがる。
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(余談)金沢で味一筋に歩む和菓子処、菓匠 高木屋が「紙ふうせん」という菓子を販売して好評をえている。PRによると「色とりどりのまあるい最中に、ぶどう、レモン、ワイン、黒糖風味の和風ゼリーが入っています。パリッとした皮とやさしい甘さのゼリー・・・新感覚の和菓です。」とあり、5色の折り紙付き「紙ふうせん」の折り方がついています。

*2015.9.18発行 童画のノスタルジーシリーズ「ロンバーちゃんとふうせん」
*2007.2. 1発行 フレーム切手「冬の秋田」の「上桧木内の紙風船上げ」
*1979.8.24発行 日本の歌シリーズ「夕焼けこやけ」

参考資料
web 「仙北市」「菓匠 高木屋」
wikipedia 「西木の冬祭り 紙風船上げ」
# by god-door70 | 2016-05-11 10:11 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

フラワーアレンジメント#66「スイートシャンパーニュ」

フラワーアレンジメント#66「スイートシャンパーニュ」
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# by god-door70 | 2016-05-10 21:27 | フラワーアレンジメント/ 家内 | Comments(0)

映画「蝶々夫人」

2016.5.10 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で上演されたオペラシリーズを映画化した「蝶々夫人」を新宿ピカデリーで観る。プッチーニの代表作オペラを映像化。オペラ全幕そして裏方たちを映画で観れる3時間。「トーランドット」「マノン・レスコー」に続く3回目。障子、提灯、文楽を採り入れた舞台装置・演出が新感覚で見応えがあった。
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# by god-door70 | 2016-05-10 18:10 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(47) 紙アラカルト(3-2) 投票用紙

紙アラカルト(3-2) 投票用紙(筆記用具)
b0089323_14161216.jpgb0089323_1418468.jpg 投票用紙に記載する筆記用具は鉛筆2Bである。なぜ2Bの鉛筆?
東京都選挙管理委員会、神奈川県泰野市などの選挙管理委員会の回答によると下記
➀手に力のない方でも軽く書ける
②紙がくっつく原因となるインクは使わない
③万一折れても、削ればまた使える
④安価 ⑤消しゴムで消すことができる
 結局のところ、他の投票用紙への字写りを防ぐためと経費削減のための両方の条件にマッチする鉛筆2Bが選ばれたということになる。
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参考資料
web 「選挙の投票用紙の記入はなぜ鉛筆で行うのか」

左*2004.7.23 ふみの日「ドンキチと鉛筆」
右*1977.9.21 Brasil「Nature preservation」
下*1971.4.10 「婦人参政25周年記念」
# by god-door70 | 2016-05-09 18:39 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

「ルノアール展」

2016.5.7 モンマルトルのダンスホールで、踊りや会話に興じる若い男女を描いたルノアールの傑作《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》を観たくて新国立美術館に出掛けた。オルセー美術館蔵。裸婦画、風景画の数々を気の向くままに、これぞというルノアール作品を鑑賞出来た。
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# by god-door70 | 2016-05-08 20:46 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(0)

「第90回 国展」


2016.5.5「第90 国展」を国立新美術館で鑑賞。13階の会場を使用しての大々的公募展。1918(大正7)に発足した「国画創作協会」の流れにある歴史的な定期展。絵画・版画・彫刻・工芸・写真の5部門あり多彩な展示。日本フイルコンOBOGの会「稲の会 作品展」の大型叛である。われわれ「稲の会」のジャンルは、絵画・陶芸・写真・工作・版画・模型・切り絵・和歌と幅広い。今年8回目の作品展を開催し、10回を目指している。版画部門の作品に時間を費やした。

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# by god-door70 | 2016-05-06 07:30 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(46) 紙アラカルト(3-1) 投票用紙

 紙アラカルト(3-1) 投票用紙

b0089323_18433090.jpgb0089323_16071090.jpg 櫻井よしこ著「何があっても大丈夫」を読んでいたら、《カトリック教会の最高指導者シン枢密卿が国民に「お金も物も神からの贈り物です。必要な人は受け取りなさい。しかし、投票にあったては、自分の信じずる人にのみ、票を入れなさい。」この現実感覚に私は舌を巻いた。》とある。投票用紙について考察した。

 投票用紙と紙について歴史と現在をみると、「明治33(1900)107日、内務省令第29号により投票用紙は程村紙又は、西の内紙と規定された。この規定は大正15(1926)年の内務省令で打切られた」との『近代における烏山和紙の盛衰』に記載がある。
 程村紙は、栃木県那須烏山市で作られる楮紙。烏山和紙を代表する和紙で、「厚紙の至宝」と評されるほどに厚手で丈夫なのが特徴。襖や障子等の建築部材のほか、投票用紙、皇居用の懐紙、烏山藩藩札などの重要書類で用いられ、現在は卒業証書用紙が主力である。1970(昭和45)には烏山町無形文化財に指定された。現在生産者は極めて少ない。

 西の内紙は、質のやや粗い非常に丈夫は楮紙で茨城県常盤大宮市西野内で生産し、明治時代選挙の投票用紙や印鑑証明用紙に指定され全国的に有名になった。楮皮の繊維だけで漉かれていて強靭で保存に適した紙であるが需要減少で現在無形文化財に指定されて民芸品や生活用品で珍重されている。

 程村紙、西の内紙は福井県越前市の越前奉書、岐阜県美濃市の美濃の直紙、山口県岩国市の岩国半紙と共に、日本の代表的な和紙とされている。

b0089323_18434536.jpg 現在の投票用紙についてみるとポリプロピレンを主原料とし耐久性やプラスチックや天然紙の長所を生かして開発された合成紙のもの(ユポ®投票用紙)が国および地方選挙において使われている。普通の紙を使っていた時代は、選挙の開票作業は極めて時間がかかり大都市では徹夜作業もされていた。ユポ®投票用紙は、箱の中で「パッ」と開き、投票箱出した時たたまれたままの一枚一枚開く作業が無くなり開票スピードが大幅に短縮した。即日開票の実現をもたらした。合成紙である㈱ムサシの「テラック投票用紙」は、2012年の衆議院選挙で全47都道府県で採用された。

 今年の参議院選挙から18歳以上が有権者となる。前回衆議院選挙では20歳代の投票率が20%という低さであったので、十代の有権者の投票率がどの程度になるのか興味が 

                           ある。


参考資料 
『近代における烏山和紙の盛衰』(栃木県立烏山女子高等学校社会部編 1982

Wikipedia 「程村紙」「西の内紙」「ユポ紙」

web  「ユポ・コーポレーション」「株式会社ムサシ」「即日開票を実現した男 新田勝男」

切手情報

左上*ドミニカ 2000年 大統領選挙

 *イラン 1996-7 イラン革命17

左下*1996.4.10 婦人参政権行使50周年記念


# by god-door70 | 2016-05-04 07:35 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

「第8回稲の会作品展」開催

「第8回稲の会作品展」開催しています。ご来場頂ければ幸いです。
  会期:4/29~5/4
  場所:セシオン杉並展示室
作品数111点、ジャンル13(油彩、水彩、パステル画、墨絵、写真、木工細工、陶芸、和歌、切り絵、デッサン、書、模型、木版画)を展示します。楽しくご覧頂けると存じますのでお立ち寄り下さい。入場無料。
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# by god-door70 | 2016-04-29 18:19 | 切り絵(作品展、教室関連) | Comments(0)

春の庭花を撮る

2016.4.28 春の庭花を撮る。
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# by god-door70 | 2016-04-28 21:15 | 庭の花を撮る(flower) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(45)「紙の歳時記 夏【2-3】傘」

紙の歳時記 夏【2-3】傘」b0089323_220725.jpgb0089323_954719.jpg 渡辺勝二郎さんが「百万塔」81号で「紙よもやま話 傘」の中で和傘と紙の関係を以下のように記している。
《雨傘用の紙はコウゾ100%の手漉紙が最良であり、寒漉がよいという。昔から美濃紙、森下紙、国柄紙、若狭紙、宇田紙、高野紙、西の内紙、七尾紙、筑後紙、土佐紙などが使われた。機械抄和紙も使われる。日傘用の紙は、典具帖や機械抄和紙を用いる。傘紙に必要な性質は①紙の厚さが平均していること②タテ、ヨコの強さが平均していて大きな差がないこと③染色したとき着色のよいこと④光沢のあること、などがあげられる。》
 用いられている紙の種類が多く記載されているが、和傘の需要減により生産者の廃業などで減少し、現今では一部の紙種類に限定されていると思われる。

左*2016.2.26発行 浮世絵シリーズ第4集
         《鳥居清長「大阪新町西槌屋琴鶴太夫 りきのふじの」》
右*2012.10.19 国際文通週間《伊藤深水「吹雪」》

 参考資料:紙の博物館編集「百万塔」81号「紙よもやま話① 傘」渡辺勝二郎
# by god-door70 | 2016-04-28 10:18 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

「三井倶楽部」

2016.4.23 結婚式参列前に、コンドル設計の三井倶楽部の建物を撮る
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# by god-door70 | 2016-04-23 20:58 | Comments(0)

切手に見る紙のお話(44)「紙の歳時記 夏【2-2】傘」

「紙の歳時記 夏【2-2】傘:《淀江傘(鳥取》」b0089323_16192470.jpg
和傘の産地は(43)で書いたとおり全国でも岐阜など残り少なくなっている。島根県米子市淀江町「淀江傘伝承の会」が昔ながらの技法で和傘を作り続けている。
淀江傘の由来は、文政4年(1821)に倉吉屋周蔵が専業の傘屋を始めて広まったという。最盛期には傘屋80軒、年間50万本の生産量を誇ったが、昭和59年には全ての傘製造者が廃業してしまった。
淀江傘工程は、骨作り→紙張り→浜干し→糸飾りである。骨は、一本の竹を48~50本に割って手で削るという職人技である。淀江傘の張り紙は、鳥取県青谷の因州和紙で厚めの楮紙。色紙には青谷伝統工芸の染紙を使う。浜干しは、淀江の砂浜での天日と白い砂の照り返しによる。淀江傘の糸飾りは、桔梗の花が開いたように工夫された「桔梗飾」が多色な糸で施される。
切手に描かれている傘は「祭り用の踊り傘」で、同心円を描く色彩色鮮やかな赤や青で彩られたもので、親骨の先に鈴が付けてあり振るとしゃんしゃんと音がする。この傘は鳥取市の夏祭り「しゃんしゃん傘踊り」で用いられる。

資料
公益法人紙の博物館「百万塔」№138「淀江傘の今」
web 「和傘伝承館」

*1996.8.16 鳥取(中国15) 「鳥取しゃんしゃん傘踊り」
# by god-door70 | 2016-04-21 15:57 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

「第8回稲の会作品展」のご案内

「第8回稲の会作品展」を来る4/29より5/4の6日間、杉並区セシオン杉並の展示室で開催します。作品数111点、ジャンル13(油彩、水彩、パステル画、墨絵、写真、木工細工、陶芸、和歌、切り絵、デッサン、書、模型、木版画)を展示します。楽しくご覧頂けると存じますのでお立ち寄り下さい。入場無料。
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# by god-door70 | 2016-04-20 14:25 | 切り絵(作品展、教室関連) | Comments(0)

切手に見る紙のお話(43)「紙の歳時記 夏【2-1】傘」

「紙の歳時記 夏【2-1】傘」
2016年の今年3月11日80歳の誕生日を迎えた。略語が縦書きの八十に見えることから、80才を迎えた年を「傘寿」として祝う風習がある。傘と紙の関係は深いので考察する。
b0089323_9231841.jpgb0089323_9242236.jpg 「傘」は、使う目的によって雨傘、日傘と区別したり、日本の伝統的な工法と材質で作られたものを和傘、西洋の伝統的な工法と材質で作られたものを洋傘と区別されたりする。洋傘をこうもり傘と称することもある。
日本には欽明天皇の時代552年に、百済聖王(聖明王)の使者から伝えられ、傘は貴人にさしかける絹張りの大型のものであった。手に持つ傘は文禄時代1954年堺商人がルソンより伝えたといわれている。一般に普及するのは江戸時代になってから。当初は主に日射を避ける「日傘」として用いていたが、その後日本独自の構造的進化し、降水に対して使うことが多くなっていった。製作過程は徐々に分業化され、江戸時代には失業した武士が副職として傘を製作することもあった。17世紀のフランスでは、町中で2階から投げ捨てられる汚物(糞尿)を避けるために傘が必需品だった。
b0089323_925459.jpg 雨傘は軸と骨が金属製で、防水加工した布が張られている物が多いが、近年ビニール傘が大量生産されて気軽に使われている。日傘はその用途上、防水機能よりも紫外線の遮断(UVカット機能など)や装飾性が求められ、雨傘と比較してサイズが小さめである場合が多い。
 紙と傘の関係をみると、洋傘の傘布では防水加工した木綿、絹、ナイロン、ポリエステルなどを材料としているが、和傘では傘布として油紙や柿渋、亜麻仁油、桐油等を塗って防水加工した和紙を使っている。耐水性を持たすために丈夫な楮紙が用いられる。和傘に使用する和紙は虫食い、湿気による侵食、多雨時の防水性にも問題が生じる。b0089323_9262710.jpg
 雨傘の一種である「蛇の目傘」は、傘の中央部と縁に青い紙、その中間に白い紙を張って、開いた傘を上から見た際に同心円(蛇の目模様)となるようにしたもの。外側の輪を黒く塗ったり、渋を塗ったりするなどもある。
和傘は、現在では雨傘としての利用はほとんどないが、郷土の特産品として岐阜、高松、金沢、長野喬木村など伝統工芸品として生産されている。
 岐阜和傘(岐阜県郷土工芸品)の傘布には美濃和紙が使用されている。岐阜市加納地区が主な生産地で、傘を広げた干b0089323_153041.jpgし場の光景が岐阜和傘の町でみられる。
 高松和傘(香川県伝統的工芸品)は、骨に細長い和紙を張り継いで製作するが、高松和傘では安価で大量生産するため、「胴紙」(どうがみ)と呼ばれる円形の紙を骨に張る簡略化の工夫がなされている。金沢和傘(伝統工芸品)は、岐阜和傘技術を基本としている。阿島傘は、長野県下伊那郡喬木村の特産品の和傘。
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左1*1958. 4.20発行  切手趣味週間 鳥居清長「雨中湯帰り」
左2*1983. 1.24発行  近代美術シリーズ第15集 伊東深水「吹雪」
左3*1970. 7.10発行  古典民芸シリーズ第1集「歌舞伎 助六」
左4*1997. 9.12発行 国際文通週間 江戸名所雪月花「隅田川堤雪の眺望」 
右 *2000.10.20発行 ふるさと切手(愛知) 小野道風と「玉泉帖」
下 *1970.7.10 カバー「歌舞伎 助六」
参考資料
紙の博物館機関誌「百万塔」第146号「紙豆知識17」
Wikipedia 「傘」「岐阜和傘」「高松和傘」「金沢和傘」「阿島傘」、web 「京和傘千吉屋」
平凡社「大百科事典」
  
# by god-door70 | 2016-04-18 15:54 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

「奥村土牛-画業ひとすじ100年のあゆみ」

2016.4.14 「奥村土牛-画業ひとすじ100年のあゆみ」を山種美術館で鑑賞。山種美術館の開館50周年記念特別展。当館は、土牛作品を戦後の院展出品を含め国内屈指の作品数(135点)を所蔵しているという。これでもかという感じで土牛コレクションが展示されていた。《醍醐》《鳴門》なども。「兎」を題材にした作品が可愛らしい。80歳を超えてなお「死ぬまで初心を忘れず、拙くとも生きた絵が描きたい」と語り、精進を重ね101歳まで描き続けた巨匠。温かみ溢れる作品に心を洗われる。我80歳、如何にせん。
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# by god-door70 | 2016-04-15 18:09 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(0)

映画「ミケランジェロプロジェクト」

2016.4.13 映画「ミケランジェロプロジェクト」を観る。ナチス・ドイツ総統ヒトラーの命を受け、ドイツ軍は侵攻した欧州各国の美術品を略奪。それに強い危機感を抱くハーバード大学付属美術館の館長はルーズベルト大統領を説得し、美術品や歴史的建造物を保護する部隊を結成する。美術に精通した精鋭や建築家などのメンバーを集め、ヨーロッパ各地を奔走。ナチスや、妨害しようとするソ連軍と対峙して美術品を奪還する。実話に基づく映画は面白い。
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# by god-door70 | 2016-04-13 21:03 | 講演会・映画 | Comments(0)

フラワーアレンジメント#65「フェミニンリース」

フラワーアレンジメント#65「フェミニンリース」
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# by god-door70 | 2016-04-10 21:25 | フラワーアレンジメント/ 家内 | Comments(0)

「三宅一生展」

2016.4.7 映画鑑賞の後「三宅一生展」を国立新美術館で鑑賞。色とりどりの衣服、一枚の布で衣服を作り出す発想が全面的に会場一杯に展開されていた。着心地よさは分からないが少なくともファッション性は際立っている。畳んだ折り紙のような布を服に展開する体験ミニチュアがありトライしてみた。人形を服の状態にするまでは成功したが、元に戻すのに失敗してガイド女性に教えてもらった。面白い体験をした。「紙衣」の基布に関連して「手漉き和紙」の生産工程の映像が流され、繊維だけでなく素材の原点追及や裁断、縫製の創意は並外れている。
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# by god-door70 | 2016-04-07 20:50 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(0)

映画「マノン・レスコー」

2016.4.7 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で上演されたオペラシリーズを映画化した「マノン・レスコー」を新宿ピカデリーで観る。プッチーニの出世作となった傑作オペラを映像化。破滅的なぜいたく三昧の日々を過ごす美少女マノンの末路を名曲とともに演じられる3時間。オペラ全幕そして裏方たちを映画で観れるのが嬉しい。「トーランドット」に続く2回目。
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# by god-door70 | 2016-04-07 20:40 | 何でもみよう,やってみよう | Comments(0)

桜見物「多摩森林公園」と「高尾駒木野庭園」

2016.4.5 JR高尾駅北口から徒歩15分にある多摩森林科学園公園で桜見物。250種1500本が順次開花していくのが楽しめるという森林研究公園らしく早咲きや適時の桜の木々が誇らしく開花していた。前日の雨で園内道が荒れていて歩き難かったが1時間半ほどの桜散策を試みた。
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「多摩森林科学園公園」で桜見物の後、高尾駅徒歩15分にある「高尾駒木野庭園」を見学した。高尾山山麓にある日本庭園。枯山水、池泉回遊式庭園、建物は大正年間に建築された住居兼医院であった。それぞれが凝縮された小型日本庭園が住宅地区の一角に保存されていることは素晴らしい。
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# by god-door70 | 2016-04-05 22:54 | 何でもみよう,やってみよう | Comments(0)

切手に見る紙のお話(42)「紙の歳時記 夏【1-1】紙ヒコーキ」

b0089323_21531418.jpg 「紙の歳時記 夏【1-1】紙ヒコーキ」
4月初めにNHK朝ドラ『あさが来た』の番組が終了した。主題歌「 365日の紙飛行機」(作詞:秋元 康/作曲:角野寿和・青葉紘季)が毎日「朝の歌」として茶の間に流れた。主人公による【びっくりポン】なる言葉が流行っているそうだ。
それは兎も角として紙飛行機に使用する紙として2016.2.23付日経新聞朝刊文化欄「紙ヒコーキ宇宙をかけろ」(戸田拓夫/折り紙ヒコーキ協会会長)に面白い記事が掲載された。同氏は2010年、屋内飛行滞空時間29.2秒のギネス世界記録を達成した記録保持者。「軽くて強い機体を求めて様々な紙を試し、最終的にサトウキビ原料のバガス紙にたどり着いた。」と書いている。バガス紙はサトウキビの搾りかすから作られたバガスパルプを配合した非木材紙である。記録を達成した時のバガス紙はA5版。
『紙ヒコーキは、正方形ないし矩形の紙を使うことが多い。紙を折って作るので、折り紙の一種でもある。普通は手で投げて飛ばす。滞空時間の長いへそ飛行機、まっすぐ遠くへ飛ぶやり飛行機や、翼のあるイカ飛行機、宙返りが得意なツバメ飛行機などがある。いずれのタイプでも、正確で強い中心線が左右のバランスを取り直進性を高めることにつながる(以降の折り方は左右対称で行われる)。多くの飛行機では、次に機首側を三角形にして折り込んでいく。これは重心を前寄りにするためである。一般に機首が上がれば揚力が大きく、下がれば小さくなるため、重心を空力中心のやや前方にすれば迎え角を自動的に調整する効果(風見安定)が期待できる。充分な面積を持つ、ゆがみのない翼をつくり、空中で水平に広がる角度に調整できていれば、途中どのような折り方をしても最終的には何とか飛ぶことが期待できる』(wikipedia「紙飛行機」)
紙飛行機関連施設として広島県福山市に「紙ヒコーキ博物館」、同県神石高原町の米見山山頂公園に「とよまつ紙ヒコーキ・タワー」がある。博物館では200種類を超えるという折り紙ヒコーキの数々が展示されている。タワーは高さ26mで、紙ヒコーキを飛ばすためにつくられた世界でも珍しい施設。地上15mの展望室から自分で折った紙飛行機を飛ばすことが出来る。約800種類の紙で作った色とりどりの紙飛行機が展示されている。紙ヒコーキ競技会は「日本紙飛行機協会」主催をはじめ毎年各所で愛好家が集い開催されている。
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参考資料
 wikipedia「紙飛行機」、web「紙ヒコーキ博物館」、web「とよまつ紙ヒコーキ・タワー」、web「日本紙飛行機協会」

*1999.Sept.30 Cyprus 「UPU.125th Anniversary」
*2013.8.7 小型印「日本国際切手展2001」

# by god-door70 | 2016-04-02 09:27 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)

今年初の桜見物

2016-4-1 東京で桜開花宣言がでたようだ。高井戸駅付近から浜田山自宅まで神田川沿いに桜を見物しながら歩いた。昨日の暖かさでほぼ7~8部咲だろうか、見事に咲いていた。ただ曇り空のため青空に映える映像を得ることは出来ず白っぽい写真になってしまった。人出はまだ少なく樹の下の集いは少なかった。明日からの土日には大いに賑わうことだろう。
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# by god-door70 | 2016-04-01 18:03 | 何でもみよう,やってみよう | Comments(0)

「ジョルジュ・モランディ終わりなき変奏」

2012.3.31 東京ステーションギャラリーで開催中の「ジョルジュ・モランディ終わりなき変奏」展を鑑賞。案内書によると「20世紀最高の画家の一人と称される画家」。同じ瓶や壺、水差しをいくつも組み替えて単純いえば単純、簡素に描いた油絵画、版画の数々。特に溝の入った壺を特に好んで描いていたのは構図、光線、淡い色彩の研究材料だったのであろう。空間の多い絵だが、何かバランスがとれているから不思議。沢山のバリエーションの気品ある作品を楽しんだ。
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# by god-door70 | 2016-03-31 15:00 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(0)

「経友写真クラブ作品展」

2016.3.16 知人K.Sさんが参加している「経友写真クラブ作品展」を富士フィルムフォトサロンで鑑賞。クラブのモットーは「自画自賛」「自己陶酔」「自己満足」だそうだが、なかなかの腕前で多くの傑作が展示されていた。映像はK.Sさんの母校東京大学のキャンパスを撮った紅葉に映える4組の見事な写真を出品していた。映像をアップできないのが残念だ。
# by god-door70 | 2016-03-16 20:57 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(0)

傘寿の誕生日

2016.3.11 子供・孫たちが傘寿の誕生日を祝ってくれた。人生50年という言葉があるが、80歳まで人生を過ごせるとは思っていなかった。健康なからだを生み育ててくれた母親に感謝するばかりだ。年齢に関係なくこれからも好奇心をもって過ごしていきたいものだ。10年目に入ったブログ「古稀からの日々」の継続、趣味の「切り絵」の制作なども。
3月11日は東日本大震災の日だ。まだ身元が分からない人々、行方の知れない方々がおられる現実を忘れてはならない。力を貸せない者として。合掌。
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# by god-door70 | 2016-03-11 20:00 | Comments(0)

フラワーアレンジメント#64「メニュエット」

[フラワーアレンジメント#64「メニュエット」
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# by god-door70 | 2016-03-09 22:26 | フラワーアレンジメント/ 家内 | Comments(0)

「新宿風景画展」

2016.2.29 映画鑑賞の後、中村屋サロン美術館に立ち寄り「新宿風景展 江戸から昭和まで」を鑑賞。関東大震災を契機に郊外から多くの人々が集まるようになり、繁華街への変貌を遂げた新宿の移りゆく姿を、堀潔の水彩画を中心に、江戸の浮世絵、織田一磨の版画、佐伯祐三の油彩画など展示していた。様々な表情をみせる新宿の情景を楽しめる。
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# by god-door70 | 2016-02-29 20:02 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(0)