2012.6.26 松濤美術館で「田淵俊夫展」を観賞。45年にわたる画業を、東京藝術大学大学院終了後に渡ったナイジェリアで取材作品から、昨年の震災を目のあたりにして鎮魂と再生の気持ちをこめて描かれた横10メートルの大作《惶》など30作品の展示。【「感動」が、絵を描く原点。同時にその感動を表現するためには「技術」が必要】と言う画家の言葉が、心に響く。詩情もあるし、細かく描く技巧は素晴らしい。
2009年1月のブログに「パリ・三越エトワール帰国記念」として開催された「田淵俊夫展」を鑑賞した記載がる。それを再現すると【「田淵俊夫展」(三越本店ギャラリー)を鑑賞。画業40年、東京芸術大学退任記念の展示。とにかく題材の巾が広く草花から都会のビル群、東南アジアはじめ世界の国々、彩色画から水墨画と画伯の行動力・歩みが強く感じられた。60歳から手掛けられたという永平寺24面、鶴岡八幡宮の襖絵6面も見学することが出来た。「朝顔」「爛万漫」「三華繚乱」など花を描いた好み絵も楽しんだ。】とある。3年半前のことだ。