切手に見る紙のお話(35)「紙アラカルト(1)  「正岡子規」の白紙の句」

b0089323_18362977.jpg紙アラカルト(1)  「正岡子規」の白紙の句
 明治33年の正岡子規の句に《新年の 白紙綴じたる 句帖かな》がある。芭蕉が障子の白さを歌った句(*)といい、紙の白さは爽やかさをよびます。白さに不快感をおぼえる人は少ないでしょう。だからこそ、紙の白さは常に生産サイドでは技術的に競われます。とりわけ、印刷用紙ではこの傾向が強く、白さはセールスポイントの一つでもあります。
 紙の物性で白さを白色度といいます。紙が光学的に測定されて硫酸バリウムの白さ
(100)と比較されます。上質紙の白色度は80くらい、新聞紙が55ほど、と言われています。
 (*)《水仙や 白き障子の とも移り》 元禄4年10月20日頃。江戸への帰路、熱田の門人梅人亭での歌仙の一句。「真っ白な障子の立てかけて座敷に通されるとそこには水仙の花が活けてあった。その花には障子を通した白い光が移って、浮き立つようなすがすがしさである。主人梅人への挨拶吟。」
 出展・参考資料:「紙の手帖」(山本和著、木耳社昭和56年)、インターネット「芭蕉俳句全集」
 切手data:文化人切手「正岡子規」(1951.9.19発行)
by god-door70 | 2013-02-02 23:04 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)
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