切手に見る紙のお話(53)アラカルト(4)「鳥獣人物戯画」

アラカルト「鳥獣人物戯画」
 b0089323_1622681.jpgb0089323_16224761.jpg 2011.11.15「鳥獣人物戯画 表裏い描き剥がして絵巻に」、「和紙の表裏剥いで分割」と京都国立博物館が発表した。画期的な発見と新聞が報道した。切手で《鳥獣人物戯画》をみることにした。
 世界遺産であり国宝の《鳥獣人物戯画》は、京都市の高山寺に伝わる紙本墨画の絵巻物。現状は甲乙丙丁b0089323_20392749.jpg4巻からなる。甲巻は擬人化された動物を描き、乙巻は実在・空想上を合わせた動物図譜となっている。丙巻は前半が人間風俗画、後半が動物戯画、丁巻は勝負事を中心に人物を描く。甲巻には動物たちの遊戯が躍動感あふれる筆致で描かれている。甲乙巻が平安時代後期の成立、丙丁巻は鎌倉時代の制作と考えられている。鳥羽僧正覚猷b0089323_8381259.jpgb0089323_8385131.jpg(1053~1140)の筆と伝えるが、他にも絵仏師定智、義清阿闍梨などの名前が指摘されている。いずれも確証はなく、作者未詳である。「日本最古の漫画」とも称される。
 絵巻の元は1枚の和紙にの表と裏に絵が描かれていたものを江戸期に表裏2枚に薄く剥がして仕立て直したとみられる。調査結果、台紙に貼りつけ、つなぎ合わせて絵巻物にしていたと結論づけたとしている。

参考資料
 web 「高山寺」 Wikipedia 「鳥獣人物戯画」
 2011.2.16 「日経新聞」「産経新聞」

右 *2001.12.21 第2次世界遺産シリーズ第5集 「高山寺(石水院、表参道)」
左上*1977.3.25 第2次国宝シリーズ第3集「鳥獣人物戯画」
左下*1990.10.2 国際文通週間 「鳥獣人物戯画 甲巻から」
by god-door70 | 2016-05-30 08:50 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)
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