切手に見る紙のお話(61)アラカルト(5)「国勢調査」

アラカルト(5)「国勢調査」
b0089323_21252843.jpg 2016.7.10に参院選選挙が行われる。鳥取・島根、高知・徳島が一人区として合区され、増減された都県もある。直近の国勢調査に基づき最高裁から憲法違反として「1票の格差是正勧告」がなされたことによる改正である。国勢調査は、一定の時点で国民全人口やその属性を,国家が観察する実地調査で国の最も重要かつ基本的な統計調査である。日本では 1920年が最初で,ほぼ5年ごとに実施され,第2次世界大戦後は統計法に基づき,1950年から10年ごとに大規模調査が、そしてその中間年次に簡易調査が実施されている。大規模調b0089323_21272338.jpg査と簡易調査の違いは調査項目数で、大規模調査は22項目、簡易調査は17項目を基本としている。調査は世帯単位で大別「世帯員に関する事項」と「世帯に関する事項」でそれぞれ行なわれる。
 国勢調査の基本的な目的は、日本国内の人口・世帯の実態を把握し、各種行政施策の基本資料を得ることとされているが、国勢調査の利用は政治や行政などの公的な目的にとどまらず、民間企業の経営判断や研究活動などにも広く活用されている。従って、衆参衆院議員選挙区の画定、委員数などの基準となり法廷闘争、最高裁の判断に繋がっている。
b0089323_21224134.jpg国際連合が、世界の人口・経済の動向を一斉に把握することを目的として、西暦の末尾が「0」の年を中心に「世界人口・住宅センサス計画」を提唱し、世界各国に国勢調査を実施することを勧告しており日本の国勢調査もその一環として位置付けられている。
b0089323_22164768.jpg 第1回国勢調査は1920年(大正9年)に実施され、2015年(平成27年)の調査で20回目で最も新しいデータということになる。次回は東京オリンッピクが開催される2020年である。これまで日本国関連での国勢調査記念切手は、日本では4回(1920、1930、1965、1995)、米国施政下の沖縄で2回(1960、1970)、満州国で1回(1940)発行されている。
 国勢調査も選挙も大量の紙が使われる。
b0089323_22583850.jpg2010年調査による世帯数5,195万を基準として紙の必要枚数を仮に計算してみると、申告用紙A4版2枚としておよそ1億400万枚、10%加算を考慮すると1億1440万枚、記載要領解説書A4版2枚が加えられて2億2880万枚、封書用紙5700万枚というように概算計算だけでも5年ごとに大きな紙需要が生ずることになる。
b0089323_10281045.jpg年間紙需要に占める割合は少ないかもしれないが。国政選挙となると選挙公報やポスターなど更に規模が大きくなるだろうから想像できないが、仮説計算してみるのも面白いかな。日本製紙連合会に問い合わせたら「そのような統計をとったことが無いから分かりません」とのことでした。
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参考資料
 web 「総務省統計局HP」「Wikipedia《国勢調査(日本)》」 

右*1920.9.25 第1回国勢調査記念「大化元年の調査にあたった国司」
右*1930.9.25 第2回国勢調査記念「日本地図」
右*1965.7.20 第10回国勢調査記念「日の丸と人口を示すこけし」
左*沖縄1970.10.1 国勢調査記念「沖縄諸島地図と人びと」
右*沖縄1960.12.1 国勢調査記念「オオサギと旭日」
中央*1995.9.31 第16回国勢調査記念「16と国勢調査の文字」
下*満州国1940.9.10 臨時国勢調査記念「調査員と地図」「申告用紙の手渡し」
by god-door70 | 2016-06-25 10:41 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)
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