切手に見る紙のお話(67)「世界の名著【3】資本論」
「世界の名著【3】資本論」
池上彰著「世界を変えた10冊の本」のうちの1冊「資本論」を採り上げてみた。 資本論は、カール・マルクスによって著述された,マルクス経済学最大の古典。資本主義を批判する「経済学批判」の続編として刊行された。社会主義に科学的な基礎を与えたとされる著作。近代資本主義社会の経済的運動法則の解明を究極的目的とし、価値法則・余剰価値の生産、流通と分配の仕組みを研究して、資本主義社会の経済的な構造および関連法則を明らかにした。その成果にもとづいて資本家・賃労働者・土地所有者の三大階級の敵対関係を解明し、社会主義革命の必然性を証明しようとした。マルクス経済学およびマルクス・レーニン主義の基本文献となった。 資本論第1巻(1867)は、マルクスが自ら手掛け、第2巻(1885)および第3巻(1894)は、盟友フリードリヒ・エンゲルスによって編纂された。第4巻(1905-10)は、エンゲルスの死後にカウツキーによって「余剰価値学説史」として編纂された。 日本最初の語訳本は1924年に高畠素之訳で刊行されたのが最初。日本では現在までに累計で400万部が売れたと言われている。 マルクスは、唯物史観によって、資本主義社会が必然的に社会主義へ転化することを明らかにするため、その半生を費やして資本主義経済の分析を行った。マルクスはまず、資本主義生産の特徴である商品の分析を行い、資本家が獲得する利潤は、労働者が生み出した剰余価値であり、ゆえに資本家は搾取階級であると説く。労働者は貧困化し、階級闘争が高まり、資本主義は必然的に崩壊するとしている。 カール・マルクスによって著述された,マルクス経済学最大の古典。資本主義を批判する「経済学批判」の続編として刊行された。社会主義に科学的な基礎を与えたとされる著作。近代資本主義社会の経済的運動法則の解明を究極的目的とし、価値法則・余剰価値の生産、流通と分配の仕組みを研究して、資本主義社会の経済的な構造および関連法則を明らかにした。その成果にもとづいて資本家・賃労働者・土地所有者の三大階級の敵対関係を解明し、社会主義革命の必然性を証明しようとした。マルクス経済学およびマルクス・レーニン主義の基本文献となった。 資本論第1巻(1867)は、マルクスが自ら手掛け、第2巻(1885)および第3巻(1894)は、盟友フリードリヒ・エンゲルスによって編纂された。第4巻(1905-10)は、エンゲルスの死後にカウツキーによって「余剰価値学説史」として編纂された。 日本最初の語訳本は1924年に高畠素之訳で刊行されたのが最初。日本では現在までに累計で400万部が売れたと言われている。 マルクスは、唯物史観によって、資本主義社会が必然的に社会主義へ転化することを明らかにするため、その半生を費やして資本主義経済の分析を行った。マルクスはまず、資本主義生産の特徴である商品の分析を行い、資本家が獲得する利潤は、労働者が生み出した剰余価値であり、ゆえに資本家は搾取階級であると説く。労働者は貧困化し、階級闘争が高まり、資本主義は必然的に崩壊するとしている。 2013年に「共産党宣言」とともに「資本論初版第1巻」がユネスコ記憶遺産に登録された。 『共産党宣言』は、1848年にカール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスによって書かれロンドンで刊行さえた社会主義運動の出発点となった書籍。マルクス主義者による共産主義の目的と見解を明らかにした最初の綱領的文書とされている。共産主義者同盟の綱領として,マルクスとエンゲルスが起草した宣言。これまでのすべての社会の歴史は階級闘争の歴史であり,資本主義社会は自らが産み出した労働者階級により打倒されるとし,科学的社会主義の原理と階級闘争におけるプロレタリアートの役割などを述べ、労働者の国際的団結を呼びかけている。 日本に於ける最初の翻訳は、1904年11月13日発行の週刊『平民新聞』第53号に幸徳秋水と堺利彦が共訳して掲載したものである。この号はただちに官憲の発売禁止措置をうけた。全文訳本は発禁処分を受けなかったが、大逆事件以後、太平洋戦争が終わるまでの数十年間、非合法のままの扱いをうけた。 参考資料 池上彰「世界を変えた10冊の本」文芸春秋 web 「wikipedia《資本論》《共産党宣言》」 平凡社「大百科事典」
by god-door70
| 2016-07-12 18:06
| 切手に見る紙のお話(paper)
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「古稀」は、唐時代の詩人杜甫の詩に「人生七十古来稀ナリ」とあるところから70歳の異称。70歳からブログスタートの日々記録。 ( blog :started from 70years old) by god-door70 カテゴリ
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