プライスコレクション「若冲と江戸絵画展」

 2006.8.2 東京国立博物館で開催中の《プライスコレクション「若冲と江戸絵画展」》を観る。プライス氏は、江戸時代の個性的な画家たちの作品に目を奪われて収集を始めたとのこと。伊藤若冲(1716-1800)のほか、円山応挙、永沢芦雪、酒井抱一などの作品も展示されていた。
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 「日本美術を鑑賞する際、光の果たす役割は非常に重要である」との氏の持論から、展示照明を変化させて絵の表情がさまざまに変わることが実感できる展示方法(光と絵画の表情コーナー)が一部とられていた。「なるほどなるほど」と感じ入る。
 「氏の絵の見方は、遠くから観た後に、近づいて作者名を見る」とのガイド説明。確かに、画家名を見てから絵を鑑賞することはある。そのために著名な画家になると総ての作品が良く見えてしまうことがあるが、きっと愚作もあるのだろう。絵画鑑賞法への一つの警鐘か? 
 興味を持った伊藤若冲2作品「鳥獣花木図屏風」(上)と「猛虎図」(右)。前者は、その数万単位にもなるコア(網目)一つ一つに色付けられて全体図になっている。近づくとくっきりと網目が見える。上の映像でも象の部分に線が見えている。後者は、虎の毛一本一本が線状に描かれ毛のふわっとした感じが伝わる。その繊細な描き方に驚き、脱帽。
 プライス家の浴室タイルに「鳥獣花木図屏風」と同じ絵が描かれていて、象の鼻のところに「水道の蛇口」が取り付けられているとか。思わず笑ってしまった。「水道の蛇口」でなく「水道の鼻先口(?)」だ。氏の若冲への入れ込みが相当のものだと推察できる。
 江戸絵画約100点の作品を楽しんだ一日。
by god-door70 | 2006-08-02 20:25 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(3)
Commented by tokutoujin at 2006-08-03 19:53
私も行ってみたいと思っている企画展です。特に植物画に見るべきものがあるとか。近日中に行ってきます。
Commented by god-door70 at 2006-08-04 21:51 x
朝、早めにお出掛けがよろしいと思います(混み具合から)。植物画にも素晴らしいものがあります。例の西洋絵画史講座始まりました。お顔が見られませんでしたが?
Commented by tokutoujin at 2006-08-05 07:34 x
抽選で外れました。バロック美術は当たりましたがスケジュールが合わず辞退しました。
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