切手に見る紙のお話(11) 紙のつくり方(2)

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 紙のつくり方(2)
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<抄紙機の進歩―“手抄き”から“機械抄き”へ>
 紙のつくり方には、「手抄き」と「機械抄き」の2つの製法がある。b0089323_15375892.jpg
 18世紀まではもっぱら手抄きによっていたが、1798年フランスの紙職人ローベルがエンドレスの抄き網(機械抄きではワイヤーと呼ばれているので以下ワイヤーとする)で、連続的に抄紙できる長網抄紙機について特許を取得、1804年にイギリスのフォードニリアー兄弟がこれを実用化し、紙の大量生産が可能にした。 1808年には主として厚紙、板紙を抄くのに使われる円網抄紙機をイギリスのディッキンソンが発明している。
 そして1892年には、イギリスのワトソン社で「ツインワイヤーマシン」が初めて稼働した。この抄紙機は、ワイヤー上に噴射された紙料を接触して走行する2枚のワイヤーで挟み、両面から脱水させて紙層を形成させるタイプである。製造原理的には長網抄紙機と同じだが、高速抄紙に適し、紙の品質も長網式より優れている。現在世界的に主流の抄紙機となおり、日本の新聞用紙はすべてこのタイプの抄紙機で生産されている。
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 (上図) 中国古代4大発明の一つである手抄き造紙術(中国・1962年)
 (下図) 長網抄紙機の場合の製造工程(ノルウェー・1986年)
by god-door70 | 2006-08-21 15:52 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)
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