切手に見る紙のお話(12) 紙のつくり方(3/終)

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 紙のつくり方(3/終)
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<紙の層をつくる→脱水→乾燥>
 抄紙工程の抄紙機は、紙層形成と脱水をするワイヤーパート、搾水するプレスパート、乾燥するドライパートに分けられます。
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  完成紙料を水99.5%、繊維分など5%の薄い懸濁液とし、長網抄紙機ではエンドレスになっているワイヤー上に均一に流しシート(湿紙)を形成させます。円網抄紙機では紙料槽の中で金網を張ったロールを回転して紙料を吸いつけてシートを形成させます。紙料流出量、機械スピード、ワイヤー品種選定によってほぼ90%紙の品質が決まります。機械抄きではワイヤーが用いられ、手抄きでは簀が用いられますが、原理的には同じです。
 プレスパートではワイヤー上で形成された湿紙をフエルトとともにロールでプレスして脱水します。手抄きでは抄き上がった紙を重ねることによって水分を取ります。
 ドライパートでは数十本の加熱された回転円筒表面に湿紙をカンバスで圧着しながら表と裏を交互にあてて、乾燥させます。このパートで湿紙は水分6ー8%になり、ここで初めて「紙」と呼べる状態となります。最後に紙はリールで巻き取られ、規格の大きさに裁断されます。
 手抄きでは一枚一枚を天日または火熱で乾かします。この様に、手抄き、機械抄き共に製法原理としては全く同じですが、手抄き和紙はその持つ風合いが好まれ現代でも人気は衰えていません。
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 (上段左) 手抄きの製造工程「紙を漉く」(台湾・1994年)
 (上段中) 手抄きの製造工程「水分をとる」(台湾・1994年)
 (上段中) 手抄きの製造工程「乾かす」(台湾・1994年)
 (上段右) スエーデン最古の製紙工場(スエーデン・1990年)
 (下段左) 機械抄き工程「脱水」(パキスタン・1990年)
 (下段中) 機械抄き工程「巻取り」(カナダ・1956年) 
 (下段右) 機械抄き工程「製品」(フィンランド・1968年)
by god-door70 | 2006-08-26 20:15 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)
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