「国宝 風神雷神図屏風」展

 2006.9.28 産経大江戸ウォーク10㎞を歩き終えてから、出光美術館に回った。66年ぶりに琳派3巨匠(俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一)の「風神雷神図屏風」3双がそろい踏みという展覧会に。
 これまで個別には観ているが、一堂にそろっているのはありがたい。3巨匠はそれぞれほぼ100年を隔てて、風神雷神を描いて琳派を伝承したのだろうか。愛嬌ある顔やポーズが描かれている。特に、光琳描く神の顔が漫画的でおもしろく感じた。これも比べながら絵の前に立っているからとも思う。
 3双を重ねあわせて、それぞれの類似性と違いを分析し、模写の可能性や独自性を明らかにする試みがなされていた。それらを読み、再度観たくなり元に戻った。
 《プライスコレクション「若冲と江戸絵画展」》では、展示照明を変化させて絵の表情がさまざまに変わることが実感できる展示方法が一部とられていて、「なるほどなるほど」と感じ入った経験があるが、今後の絵画展は、伝統的な単純展示方式だけではなく、いろいろのアイデアが取り入れられて、変化していくのではないかと思われる。

    俵屋宗達「風神雷神図屏風」(京都・建仁寺蔵・国宝)
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               尾形光琳「風神雷神図屏風」(東京国立博物館蔵・重要文化財)b0089323_14332261.jpg
    酒井抱一「風神雷神図屏風」(出光美術館所有)b0089323_1433462.jpg
 風神をデザインした切手が3種類発行されている。総て通常切手で、デザインは宗達の風神画の一部、額面は90円。左図は、第3次動植物国宝図案切手として、1961-1965に発行。中央図は、動植物国宝図案切手の1966年シリーズ(1966-1967)、右図は、1967年シリーズ(1967-1971)にそれぞれ発行された。
 企画展の分析法にならって、切手デザインと宗達画の風神を比較してみた。相違点は多々みられるが決定的違いに関しては、残念ながら新しいい発見はなかった。
 美術切手は、世界で沢山の名画が描かれて発行されていて、この種のコレクターも多い。切手デザインを原画を比べてみるのも面白いかもしれない。
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b0089323_21254348.jpg 「風神雷神図屏風」に関連して面白い新聞記事を読んだ。(産経新聞2006.9.25)
 《青森県田舎館村で24日、葉の色が違う稲を育てて田んぼに描いた巨大な「風神雷神図」で稲刈りが行われた。「田んぼアート」と銘打ったこの米作りは村おこしの一環として平成5年から実施しており、今年は江戸初期の画家、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」が題材。青森県産で緑色の「つがるロマン」や黄色と紫色の古代米など4色の稲が、収穫期を向かえても見事な絵をうかび上がらせている。》
 偶然見付けた記事。航空写真で撮った見事な田んぼ絵だ。こんなことが出来るのかと驚いた。1年がかりの大仕事。しかも天候に左右されながら。頭が下がる。
by god-door70 | 2006-09-28 22:06 | 美術・音楽(entertainment) | Comments(1)
Commented by tokutoujin at 2006-10-03 07:09
切手での比較、稲田での活用、若沖展との比較など広範囲にわたる印象を述べるなど、さすがgod-doorさんですね。アート分野への造詣の深さが窺えて感心します。
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