2006.10.6 先月初めに、浅井忠がパリ郊外のグレー村を描いた水彩画を期待して府中市美術館に出向いたが、残念ながら水彩画は京都付近を描いた作品だけだった。
六本木・スウェーデン大使館の近くにある泉屋博古館分館で、住友コレクション「近代洋画の巨匠たちー浅井忠 岸田劉生 そしてモネ」が開催されていると聞き、ひょっとしてと思い出掛けた。
浅井忠の水彩画、「グレーの森」(左)を含む3点ほか油彩1点が展示されていた。グレー村を描いた水彩画はどの位あるのか知らないが、そのなかの1点にようやく出合え、満足したひと時を過ごした。
岸田劉生の作品も数点展示されていた。これまで劉生の「麗子像」を東京国立博物館のもの含め数点観る機会があったが、すべて一人の麗子像であった。今回はじめて二人描かれた「二人麗子図(童女飾髪図)」を観た。好みではないが、自分としては再発見。
住友家の旧蔵品を蒐蔵する当館は、本拠地が京都で、所蔵品の特徴は古代青銅器、中国絵画とのこと。日本絵画では京都画壇に所属する画家の作品が多いようだ。