切手に見る紙のお話(16) 折り紙・希代の名作「折り鶴」 (4/終)

折り紙・希代の名作「折り鶴」 (4/終)
<大きな折り鶴と小さな折り鶴>
b0089323_1662342.jpg 1997.5.10 静岡県富士市の中央公園で、日本紙パルプ紙加工労働組合連合会が創立10周年を記念して催した「紙の街・富士フェスティバル」で50㍍四方の大きな紙を使って翼長49㍍14㌢、尻尾の長さ22㍍、全長20㍍の巨大な紙の鶴を折りあげた。市民ら300人が参加し約4時間を要した。お腹の部分に空気を吹き込み膨らませ、首と尻尾を補強して吊り上げた。使用された紙は、ポスターや選挙の投票用紙などにも使われる石油を原料とする合成紙。
 この巨大折り鶴に、イギリスのギネスパブリッシング社から1998.2.5付の「ギネス世界記録の認定証」が連合会に与えられた。(日本製紙連合会発行 「紙パルプ」 1998.11号参考)
 一方、小さい折り鶴では、日本折紙博物館で0.5㍉角のアルミ蒸着フィルムで作った世界最小の折り鶴が展示されているそうだ。ヘリコプター研究家の内藤晃さんが特殊な鍼(はり)を使って顕微鏡をのぞき込みながら折ったものという。現在0.2㍉角の折り鶴に挑戦しているとのこと。(日本経済新聞 2002.8.8 夕刊参考)
 日本折紙博物館は、2001年7月に石川県加賀市にオープン、世界最大の常設展示場には10万点の作品が展示されている。世界の共通語となっている「ORIGAMI」(下:左から図2,3,4)が日本の伝統的庶民文化の一つとして世界中で楽しまれていることは素晴らしい。
 その原点に「折り鶴」があり、今も平和の祈りや病気の全快を願って多くの人々が鶴を折り、そして、永遠に人々の心の中にその造形が刻まれ続けることだろう。
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 (図1) 慶事切手40円 (日本:1982年)
 (図2) 折り紙・エンジェル (ソロモン諸島:1974年)
 (図3) 折り紙・キリスト誕生 (ブラジル:1988年)
 (図4) 折り紙・荷物を運ぶ人 (ソロモン諸島:1974年)
by god-door70 | 2006-10-12 16:38 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)
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