切手にみる紙のお話し(17) 紙衣・紙布(1)

紙衣・紙布(1)

b0089323_11151240.jpg 2006.11.2 「紙の博物館」で開催されている「紙の着物・紙の服展」を観る。
 古来より生活のあらゆるところで紙は利用され、文化のバロメーターとも言われている。衣服もその一つ。一般的には、紙は薄くて水・火に弱いものと思われているが、用い方によって思わぬ効用がある。一例だが、展示品の中に江戸期火消し役が使ったという防火服があった。防火服が紙製とはと不思議に思ったが、放水される水が服にしみこみ耐火性があったのではとの解説を聞き納得。
 紙製衣服には、「紙衣(かみこ)」と「紙布(しふ)」の2種類がある。「紙衣」は丈夫な厚手の和紙をコンニャク糊で貼り合わせ、柿渋などを塗り重ね、揉んで出来たものを着物や帯に仕立てた衣類。b0089323_20591941.jpg「紙布」は、細く切った和紙にヨリをかけて作った紙糸を、織って布としたものである。
 紙糸の素材となる細い紙の作り方を比較したビデオや展示に関心をもった。手作業で紙をカットしつなぐ方式のアイデアを誰が考えついたのだろうか。また、現在1.2ミリ幅にカットしテープ状に巻き取る生産技術が確立されていることには驚いた。
by god-door70 | 2006-11-02 10:25 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)
<< 法務省赤れんが棟(旧司法省庁舎) 「私鉄リレーウォーク」 >>