切手に見る紙のお話(22) 新宮さま「命名の儀」と「大高檀紙」(1)

新宮さま「命名の儀」と「大高檀紙」(1)

b0089323_2213938.jpgb0089323_22282.jpg 昨年(2006)9月13日の朝刊各紙は、新宮さま「命名の儀」について、《 宮内庁によると、秋篠宮さまは毛筆で和紙の「大高檀紙(おおたかだんし)」に、お名前の「悠仁」とお印の「高野槙」(図1・左)の字を書き込まれた。その紙を白木の桐箱に入れてお子様の枕元に置かれ、命名の儀式は終了した 》」と報じた。
 「大高檀紙」(右上)は、どのような「紙」なのだろうか手漉き和紙の世界を見てみよう。 
b0089323_228316.jpgb0089323_2285751.jpg 中国で後漢(西暦25~220年)の時代に、紙を書写材料に適するように改良した“紙祖:蔡倫(?~121年)“の造紙術(図2)は、ひとつはシルクロードにそって西方ヨーロッパ(図3)に、一方の流れは東方に伝播した。
 百済から日本へ伝来したのは、聖徳太子 (?-622) の頃で、和紙が誕生した。日本書紀によると、高句麗の僧曇徴が墨等と共に製紙術を伝え、日本で最初に紙が作られたとの記録があるという。記録するための貴重な紙としての存在を経て、屏風、障子紙、傘などに利用され庶民の間に広がって行く。紙の大量生産が本格化するのは江戸時代中期に入ってからである。(つづく)

 (図1) 1993.8.23 第15回国際植物科学会議記念 「コウヤマキ」(日本・1993年)
 (図2) ”紙祖” 蔡倫と手抄きの製造工程(香港・2005年)
 (図3) スエーデン最古の製紙工場(スエーデン・1990年)
by god-door70 | 2007-01-27 22:15 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)
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