切手にみる紙のお話し(25) 相撲に使われる紙(1)

 相撲に使われる紙(1)
 大関白鵬が今年(2007年)夏場所大相撲で完全優勝し、横綱に昇進することになった。モンゴル出身横綱が二人ということになる。日本人横綱の登場を期待しているのだが、当分難しいようだ。6月1日には明治神宮で69代横綱奉納土俵入りが行われた。
 相撲では紙が多く使われている。番付表、力紙、割り紙、御幣など重要な役割をしているので見てみよう。
番 付 表 
 番付表には力士のランキングが東方、西方に分けて一覧に記載され、相撲興行のPRを目的に発行される。番付ランキングは力士本人にとっては勿論のこと、贔屓(ひいき)、親類縁者にとっては最大な関心事となる。
 最古の番付表は、江戸勧進相撲制度が成立した元禄12年(1699年)に京都で開催された勧進相撲興行時に発行されたものという。最古の木版刷り番付は、享保2年(1717年)である。
b0089323_22245659.jpg 古番付紙質を分析した研究者によると、用紙は楮(こうぞ)を原料にした手漉き和紙で、兵庫県杉原谷に発祥した「杉原紙」ではないかと推定されている。
 兵庫県地場産業紹介によると、手漉き和紙「杉原紙」の歴史は古く、7世紀後半と推定されており、杉原紙の前身である「播磨紙」は奈良時代、日本一といわれていたようだ。奈良時代は写経用、鎌倉時代は幕府の公用紙に用いられ、室町時代の中ごろからは一般にも使われるようになり、証書や手紙などの大切な紙として愛用された。江戸時代には浮世絵・版画にも用いられ、兵庫県の中央部多可町で今日でも昔ながらの技術技法で生産されているとのことである。
明治時代に入ってからは伊予紙や細川紙などが用いられ、生産方法も手漉き和紙から機械漉き和紙に変遷してきている。
相撲デザインの切手は、1978-79年(昭和53-54)に相撲絵シリーズ全5集として15種が発行されている。(図2-4)は、シリーズ第1集発行の3種。
b0089323_222924100.jpgb0089323_22295361.jpg (図1)兵庫県杉原谷局・風景印「杉原紙」 (初日印 1983.9.1)
(図2、3)1978.7.1 秀ノ山雷五郎横綱土俵入りの図
(図4)1978.7.1 両国回向院太鼓やぐらの図
by god-door70 | 2007-06-05 22:38 | 切手に見る紙のお話(paper) | Comments(0)
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